多地域から参加する、異なるバックグラウンドを持つ共通認識の薄い層に対するFD導入研修として（一財）地域活性化センターが行ったセミナー2例を挙げ、その特徴、工夫点及び参加者の反応を中心に報告する。
（一財）地域活性化センターでは、高知工科大学西條教授の支援を受け、FD実践経験のない全国の自治体職員を主対象に、今年度2例（8月、2月）のセミナーを実施した。
特徴としては、主なFDの実践例と比して参加者の共通認識が少ない点が挙げられ、参加者ごとの自治体規模、年齢層、職掌ともに異なり、また1例目では官民の参加者が混在した。
こうした中、1例目の実践結果を踏まえ、2例目において班編成及び進行方法、実施場所に変更を加えたところ、1例目に比して参加者の主観的満足度が上がるとともに、アウトプットの具体性も高まるなど、FDへの理解の深まりを示唆する反応がみられた。