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土地利用革新のための知の集約プログラムセミナーシリーズ第17回(FairFrontiersプロジェクトと共同)
| 日時 | 2026年3月19日(木)14:00 - 15:30 |
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| 会場 | 地球研セミナー室3・4およびオンライン |
| 言語 | 英語 |
| 参加方法 | 事前申込制 参加費無料 下記のURLへアクセスいただき、必要事項をご記入の上、お申し込みください。 https://forms.gle/NTBTTBBFeHi2ceEh6【3/18(水)まで】 |
| プログラム | 14:00 – 14:45 「インド西ベンガル州スンダルバンスにおける気候変動、脆弱な生計、そして移住」 スプリヤ・ロイチョウドリー博士(インド・バンガロール、国立先端研究所) [要旨] 本発表は、西ベンガル州に位置するスンダルバンス地域を対象とする。ここは世界最大のマングローブ林であり、ユネスコ世界遺産にも登録されている。三つの河川のデルタ地帯に広がり、無数の小河川が縦横に流れている地域である。歴史的には経済的後進性と政策的な軽視に特徴づけられてきたこのデルタ地域は、現在、海面上昇や塩水化といった気候要因に直面している。これらは突発的にも漸進的にも進行し、主に農業と漁業に依存する地域住民の脆弱な生活と生計を脅かしている。 このデルタ地域は、移転、移住、開発をめぐる議論の交差点として捉えることができる。本発表では、最近実施した三つの村でのフィールドワークをもとに、農業および養殖の実践の変化や、循環的移住が適応戦略として機能していることを示す。分析からは、地域社会が土地と水に深く結びついていること、そしてインドにおける都市化が約束してきたものが必ずしも実現していないことが明らかになる。 [略歴] スプリヤ・ロイチョウドリーは、コルカタのプレジデンシー・カレッジおよびプリンストン大学で学んだ。現在、バンガロールのNational Institute of Advanced Studiesの客員教授を務めている。これまでに、Institute for Social and Economic Change、Indian Institute of Management Ahmedabadで教鞭をとったほか、The Hinduの副編集長も務めた。 研究関心は、労働、労働組合、都市貧困、移住などに及ぶ。これまでに、Journal of Development Studies、Third World Quarterly、Pacific Affairs、Economic and Political Weekly、Socialist Registerなどに論文を発表しているほか、複数の編著書にも寄稿している。著書に、2021年にCambridge University Pressから刊行された『City of Shadows: Slums and Informal Work in Bangalore』がある。 14:45 – 15:30 「社会科学研究の視角としての「スキル」:インドにおける農業研修イニシアティブの事例研究」 トレント・ブラウン博士(東京大学 国際高等研究所 東京カレッジ) [要旨] 2007年、インド政府はスキル開発に関する幅広い政策を打ち出し、これらは2015年に「スキル・インディア(Skill India)」として再編された。これらの取り組みは、インドの若者の雇用可能性を高めるとともに、インド経済の生産性向上を目指すものであった。農業分野においては、新たな一連の職業訓練プログラムが、(a)農業の効率性の向上と農民のグローバル・サプライチェーンへの統合、(b)より持続可能な農村開発の実現、の双方を促進することが期待されていた。 しかし、こうした政策目標は、農民自身が研修を通じて獲得したスキル(そもそも実際にスキルを獲得したと言えるのかという問題も含めて)をどのように評価し、活用しているのかという実態と、どの程度一致しているのだろうか。本発表では、インド北部のヒマーチャル・プラデーシュ州およびパンジャーブ州で実施した短期の縦断的研究に基づき、スキル開発政策とその実践が、農民がどのようにスキルを獲得し、発展させ、評価し、活用しているのか、またスキルがどのような意味を担い表現しているのかを、しばしば十分に捉えきれていないことを示す。 さらに、社会科学における解釈の視角としての「スキル」の可能性について考察し、この視点が現在進めている日本の工芸に関する研究にどのように生かされているのかについても簡単に紹介する。 [略歴] トレント・ブラウンは、Tokyo College(The University of Tokyo Institute for Advanced Study)の准教授であり、「Sustainability and Society Collaborative Project」および(バラワンスク・リンラ博士とともに)「Rethinking Skills Collaborative Project」を主導している。 著書に、Farmers, Subalterns, and Activists: Social Politics of Sustainable Agriculture in India(Cambridge University Press、2018年)があり、また John Harriss および Craig Jeffrey との共著として India: Continuity and Change in the Twenty-First Century(ケンブリッジ:Polity Press)がある。 |
| お問い合わせ | 土地利用革新のための知の集約プログラム 戞山(かつやま) E-mail: katsuyama[at]chikyu.ac.jp *[at]を@に変えてお送りください |