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地球研×高知大学 展覧会「見えん さかい目」

概要

総合地球環境学研究所は、数値や科学だけでなく人の感情と文化に注目し、自然科学と人文・社会科学、そして芸術や社会実践を横断する研究を進めています。本展は、新たな思考と対話の源泉である「境界」に焦点を当て、恐怖を手がかりに人間と自然、自己と他者、可視と不可視の関係を見直す試みです。絵金の芝居絵の系譜を参照し、苅谷昌江は妖怪的想像力、吉岡一洋は絵金とグラス、澤崎賢一は映像で境界そのものを探究し、その成果を平面や映像作品によって紹介します。多義的な恐怖がもたらすズレと共鳴から単一的価値観を問い、理性と感情のあいだの新たな関係と記憶の地平を照らします。

展示期間 2025年10月25日(土)、26日(日)、11月1日(土)、11月2日(日)、11月3日(月・祝)の5日間
オープン:11:00〜17:00
会場 HIMOTOKUSABI
〒780-0823 高知県高知市菜園場町5−13
参加方法
参加申込み不要、入場無料
トークイベント ・2025年10月25日(土) 11〜12時
中谷有里(高知県立美術館)×苅谷昌江(アーティスト)
・2025年11月1日(土) 15〜16時
吉岡一洋(高知大学)×澤崎賢一(地球研)
特別対談(映像展示)「物語を織りなすもの」 ・泉並敬眞(NHK連続テレビ小説『ばけばけ』ディレクター)×苅谷昌江(アーティスト)×福島尚子(高知県立美術館)
企画/出品作家 苅谷 昌江(アーティスト) yellowvalleys.net
1980年高知県生まれ。大阪芸術大学美術学科卒業、京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。絵画・映像・インスタレーションを通じ、「野蛮」「トーテム」「マスク」「ヴンダーカンマー」を軸に人と自然の関係を再考する作品を展開。国内外で個展・グループ展に参加し、NHK連続テレビ小説「まんぷく」「スカーレット」「ばけばけ」では絵画指導も担当。

吉岡 一洋(高知大学 教授/グラフィックデザイナー・版画家) designlab-kochi.info
1974年徳島市生まれ。専門はグラフィックデザインと版画。大阪芸術大学卒業。鳴門教育大学大学院修士課程修了。徳島大学大学院博士課程修了 博士(学術)。主な受賞歴は、二科展デザイン部特選、日本版画会展奨励賞、カダケス国際版画展入選(スペイン)、レッセドラ国際版画展入選(ブルガリア)、バンクーバー国際ミニプリントビエンナーレ入選(カナダ)、他国内外の展覧会で入選多数。作品制作のほか、地域の芸術文化に関して比較文化研究を行う。本研究の一部は、令和6年~令和8年度日本学術振興会科学研究費補助金(基盤研究(C))「土佐の祭礼文化における絵金の役割-映像の可能性について-」の交付を受けて行われた(研究課題24K03532)。

澤崎 賢一(アーティスト・映像作家/総合地球環境学研究所 特任助教) texsite.net
1978年生まれ。京都市立芸術大学大学院博士後期課程修了、博士(美術)。映像を基盤に異分野・異文化との共同を展開し、「暮らしのモンタージュ」「ヤングムスリムの窓」「センサリー/イマジナリー・ダイアローグ」など学際的プロジェクトを主宰。主な作品に、展覧会《語りかける庭》(2025)、展覧会《すべてのものとダンスを踊って》(金沢21世紀美術館、2024-25)、映画『#まなざしのかたち』(2021)、劇場公開映画『動いている庭』(2016)など。
主催
人間文化研究機構 総合地球環境学研究所
人間文化研究機構 共創先導プロジェクト・共創促進事業
「開かれた人間文化研究を目指した社会共創コミュニケーションの構築」
共催
高知大学地域協働学部デザイン研究室
HIMOTOKUSABI
問い合わせ先 総合地球環境学研究所 基盤研究部:澤崎賢一
E-mail: k.sawazaki[at]chikyu.ac.jp *[at]を@に変えてお送りください。

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