
林田 佐智子Sachiko Hayashida
担当
役職/肩書
総合地球環境学研究所教授
所属
奈良女子大学教授
専門分野
大気環境科学・リモートセンシング
経歴
国立環境研究所主任研究員を経て、奈良女子大学教授。2019 年クロスアポイントメントで総合地球環境学研究所教授。Aakashプロジェクトリーダー。大気微量 成分(大気汚染物質や温室効果気体)の研究一筋 35年。気象学会、日本大気化学会他で活動。現在リモートセンシング学会会長。

Q&A
- 地球研ではどんな研究をしていますか?
- 北インドに位置するパンジャーブ地方では、稲の収穫後に多くの稲藁を焼却するため、大気中に大量の汚染物質が放出されます。その影響はデリーにまで及んでいることが指摘されています。しかし、汚染物質の発生源がデリーに与える影響については、まだ科学的根拠が希薄であり、そのために、現地の人々の行動を変えることが困難な状況です。そこで現地に測定器を配置して観測を行うと共に、衛星観測データの分析を行っています。
- 地球研で研究したい人に向けてのメッセージは?
- 現在、数々の地球環境問題の進行によって、人類は存亡の危機に瀕していると言っても過言ではありません。しかしそれらの問題は複雑で多面性を持っています。深く自分の専門分野を追求するのではなく、異分野の研究者とも協働し、多角的にこれらの問題に取り組むことが要求されます。それは時として極めて不愉快なことでもありますが、最終的には人類を救いたいという強い人類愛があれば超えてゆくことができると信じています。