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第20回 「人と自然:環境思想セミナー」

農業が環境を破壊するとき―ユーラシア農耕史と環境」プロジェクト(略称:里プロジェクト)では、第20回「人と自然:環境思想セミナー」を下記の通り開催いたします。

  ふるってご参加ください。。

詳細チラシはこちら (PDF)です。

テーマ うるわしの暮らし−聴竹居との出会い
日    時 5月13日(水)  15:00-17:00
場    所 総合地球環境学研究所 講演室 ( アクセス)
話 し 手 栗本夏樹さん(漆作家・京都市立芸術大学准教授)
聞 き 手 鞍田崇(総合地球環境学研究所上級研究員)
申込不要 聴講無料

【概  要】

漆作家の栗本夏樹さんが、初夏の聴竹居で個展を開きます。

「聴竹居(ちょうちくきょ)」は、環境工学的視点から風土と住む人の身体に即した住宅を追求したことで知られる建築家・藤井厚二(1888-1938)の実験住宅。和風と洋風、前近代と近代、自然と人間といった、時に対立する要素の融合が試みられ、エコハウスの原点としてもあらためて注目されています。今回はこのたぐいまれな生活空間での個展を前にした栗本さんと一緒に、漆文化の歴史と魅力をたどりつつ、藤井がめざした暮らしの‘かたち’について考えていきます。

漆芸はJAPANという呼び名で知られ、わが国を代表する工芸ですが、モンスーンアジア各地に息づいてきた生活文化でもあり、この地域ならではの風土や自然環境との共生に根ざした暮らしを象徴するものといえます。藤井が近代的な暮らしに接続しようとしたエッセンスは、漆芸の成り立ちをたどることであらためて明らかにできるかもしれません。なんといっても漆(うるし)の語源は「うるわし」「うるおし」。
    漆芸のこれからの可能性も見すえつつ、暮らしの潤い、その美しさについて考えていくことができれば幸いです。

【プロフィール】
栗本夏樹  漆作家、京都市立芸術大学准教授
1961年大阪府堺市生まれ、1987年京都市立芸術大学大学院修了、主な展覧会に「Japanese Design」展(米国/フィラデルフィア美術館、1994)、「日本の現代工芸−伝統と前衛」展(英国/ヴィクトリア&アルバート美術館、1995)、個展(東京・京都/高島屋、2004、2008)、「Japan & Korea 漆 arts exhibition」(東京芸術大学大学美術館、2006)、「ジュエリーの今:変貌のオブジェ」(東京国立近代美術館工芸館、2006)など。
タイアップ企画
「聴竹居との出会い 栗本夏樹 漆芸展」
2009年5月22、23、24、27、29、30、31日 10:00-19:00
実演+トーク「漆造形のエコロジー」 栗本夏樹×鞍田崇
5月30日(土)17:30-19:00 聴竹居 *要予約
  (聴竹居ホームページ )
¶今後の予定:
第21回/6月24日(水)
「僕はなぜ花を愛でるのか−AMPS: AZUMA MAKOTO PRIVATE SEMINAR」
講 師:東信さん(フラワーアーティスト)
  (東信さんのホームページ )
【お問い合わせ先】
鞍田 崇(地球研・上級研究員、環境思想セミナー担当)
〒603-8047  京都市北区上賀茂本山457-4
総合地球環境学研究所
TEL:075-707-2382  FAX:075-707-2508
Email:
人と自然:環境思想セミナーのホームページ

 

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