地理的スケールに応じたCo-designとStakeholder engagementの方法論

研究の概要

パンフレット

パンフレット(PDF)
「日本における戦略的研究アジェンダ(JSRA)」:市民、行政、産業界のステークホルダーと共に、日本が取り組むべき10テーマ107研究課題を特定した。

課題リスト

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地球環境問題を解決するためには、問題に関わるステークホルダーが一緒に解決に取り組むことが重要です。そのため、地球環境研究においては、研究者と社会のさまざまな立場のステークホルダーが協働しつつ、研究の計画を作成(Co-design)することで、持続可能な社会に結びつく研究を行うことが期待されています。地球研の実践プロジェクトでは、主に地域の環境問題の解決を目指し、地域社会のステークホルダーとCo-designしつつ、世界各地で研究を行っています。一方国際的には、持続可能な地球社会に資する研究プログラム「フューチャー・アース」が2015年に始動し、地球規模の環境問題に対して、co-designを取り入れた研究を推進しています。フューチャー・アースの「戦略的研究アジェンダ2014」では、ステークホルダーと共に62の研究課題が選定されました。また、フューチャー・アースのアジア地域センターが置かれている地球研では、市民、行政、企業の方々と共に、日本が取り組むべき研究課題を特定し、「日本における戦略的研究アジェンダ(JSRA)」を作成しました。今後、フューチャー・アース傘下の国際研究プロジェクト(Global Research Projects)や、知と実践のネットワーク(Knowledge Action Networks)、さらに各国のフューチャー・アース国内委員会等により、類似の取組みが広がっていくことが予想されます。

しかし、Co-designは地域規模の研究では多く実践されていますが、広域スケールでの事例はほとんどありません。地域研究の場合と比べ、国や地球規模の研究では、問題とステークホルダーとの直接的な繋がりが薄い、ステークホルダーの数が多いなど、状況が大きく異なります。そのため、本コアプロジェクトでは、地理的スケールに応じたco-designとstakeholder engagement の方法論を構築することを目指します。具体的には、co-designの方法を収集・分析・類型化するとともに、JSRAと同様のプロセスを用いてインドで研究課題を収集することで、ナショナルスケールでのco-designプロセスのあり方を検討します。

FS責任者

氏名所属
大西有子総合地球環境学研究所国際基盤研究センター助教
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