- 開催日時
- 2021年2月26日(金)15:00 - 17:00
- 場 所
- 総合地球環境学研究所 講演室 / オンライン(Zoom)
※URL・ID・パスワードは連絡担当者にお問い合わせください。 - 講演者
- 中静 透(前プログラム2ディレクター)
- 題 目
- 多様な資源とステークホルダーにかかわる問題を解決に導く戦略
- 言 語
- 日本語
- 要 旨
NEXUSなどに代表されるように、近年は資源の持続可能な利用における複数資源の連関が問題となっている。また、資源利用に関わるステークホルダーも多様となっており、先進国と途上国、あるいは都市と周辺地域で資源に対する様々な評価が異なり、資源から得られる利益者とその持続可能な管理のためのコスト負担者の間にミスマッチが存在することなどが問題の解決を阻んでいることが多い。
SDGsでも、17のゴールをそれぞれ単独に解決するのではなく、連関をもつ複数のゴールを同時に解決することが重要だと言われており、そのためにそれぞれの問題を引き起こす直接的要因ではなく、間接要因の重要性が指摘されている。また、こうした複数の問題にかかわるトランスフォーメーションを起こすためのレバレッジポイントが議論されるようになった。地球研のプログラム2でも、こうした点を意識した研究を推進するべく議論してきた。 このセミナーでは、プログラム2のプロジェクトを振り返りながら、こうした点に関する研究や社会の動向を概観し、今後の方向性を考えたい。
- 2020年度後半の地球研セミナーシリーズの企画の趣旨
地球研は設立以来、独特の研究形態をとりながら何を目指し、何を達成してきたのか? さらに何を付加していけば国内外の関連する研究機関や社会と連携や棲み分けをしながら、独自の唯一無二の研究機関としての発展ができると考えられるのか?現在の地球研を俯瞰する立場と広い専門知識と見識をもつ地球研教員である所長とプログラムディレクターがそれぞれの視点から語り、所員が考える材料とすることを目的とする。
各講演は「 地球環境問題の理解と解決に必要な+α 」のようなタイトル(”α”には、講演者ごとに自身が考える “地球環境問題の解決に向けた根源的理解のために必要な要素、特に学術分野など”)、地球環境問題の解決に向けて「すでに明らかになったこと」 「まだ足りないこと」「今後取り組みたい(取り組むべき)こと」などを、講演者の専門性とこれまでの地球研の研究活動と成果を踏まえてお話しいただき、上記の問いへの答えを探る。
- 連絡担当者
- 連携ネットワーク部門 乙川 真理