中国ではここ10年ほどの間に環境汚染に伴う健康影響の対応が重要な政策課題となってきた。しかしながら、環境汚染による健康被害については、政府主導で環境汚染に対する政策対応が開始された1970年代からすでに発生していた。本報告では、1970年代以降の中国の環境汚染による健康影響への政策対応の展開をたどりながら、環境・健康リスクに人々と政府はどのように向き合ってきたのか、またそれが現在の政策の展開にどのようにつながってきたのか、さらには中国が環境汚染の長期化に伴う健康被害・リスクに今後どのように向き合っていくのか、などについて日本の公害経験も参照しつつ議論を行う。
- 日 時
- 2016年6月8日(水) 15:00 - 17:00
- 場 所
- 総合地球環境学研究所 セミナー室3・4(⇒アクセス)
- 主 催
- 総合地球環境学研究所・中国環境問題研究拠点
- 人間文化研究機構広域連携研究・エコヘルスプロジェクト
- 報告者
- 大塚 健司 (アジア経済研究所・主任研究員)
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