アグロエコロジー・ワークショップ

北米とラテンアメリカにおけるアグロエコロジー:日本との比較検証
日 時
2016年5月21日(土) 13:00 - 22日(日)12:00
場 所
総合地球環境学研究所 講演室(⇒アクセス
主 催
総合地球環境学研究所 小規模経済プロジェクト
使用言語
英語
定 員
70名(要 事前申し込み)
⇒ 申込用紙(Excel / PDF
事前申し込み・問い合わせ先
総合地球研環境学研究所 小規模経済プロジェクト 竹原
E-mail
電話番号:075-707-2240/FAX:075-707-2508

ワークショップへの参加希望は予め、下記連絡先へ『氏名』『所属先』『連絡先 メールアドレス』『電話番号』をお書き添えの上メールにてお申し込みください。

なお、参加の可否については改めてメールで回答を差し上げます。

++プログラム++

    5月21日(土) 13:30 - 17:45
    基調講演・コメント(一般公開・要 事前申し込み)

  1. 13:30 - 13:40  開会の挨拶
  2. 羽生 淳子(総合地球研環境学研究所)

  3. 13:40 - 14:40 基調講演
  4. ミゲール・アルティエリ(カリフォルニア大学バークリー校 教授/総合地球環境学研究所 外国人招聘研究員)  講演スケジュール

    『Agroecology: Integrating Traditional Knowledge to Empower Social Movements in the Struggle Against Industrial Agriculture』
    (アグロエコロジー:伝統知を用いた巨大企業農業への挑戦と社会運動)

  5. 14:40 - 15:10 質疑応答
  6. 15:10 - 15:30 休憩
  7. 15:30 - 15:45
  8. 澤登 早苗(恵泉女学園大学 教授)

  9. 15:45 - 16:00
  10. 吉川 成美(県立広島大学経営専門職大学院 准教授)

  11. 16:00 - 16:15
  12. 日鷹 一雅(愛媛大学大学院農学研究科生物環境学科 准教授)

  13. 16:15 - 16:30
  14. 橋本 慎司(橋本農園)

  15. 16:30 - 16:45 休憩
  16. 16:45 - 17:45 総合討論
  17. 山口 富子 (国際基督教大学)

  18. 18:00 -     懇親会
  19. (事前申し込みが必要です。別途費用を頂きます。)

    5月22日(日) 9:00 - 12:00
    総合討論(要 事前申し込み)
    テーマ:科学としてのアグロエコロジーと社会デザイン
    進行役:山口 富子(国際基督教大学)

  20. 9:00 - 9:15  イントロダクション
  21. 山口 富子(国際基督教大学)

  22. 9:15 - 9:30
  23. アグロエコロジーと有機農業 ―日本からの視点―

    本野 一郎(京都精華大学)

  24. 9:30 - 10:20  総合討論
  25. 第一部(科学としてのアグロエコロジーと有機農業)

  26. 10:20 - 10:30 休憩
  27. 10:30 - 11:20 総合討論
  28. 第二部(アグロエコロジーによる社会デザイン)

  29. 11:20 - 11:50  総括討論
  30. 11:50 - 12:00  閉会の挨拶
  31. 羽生 淳子(総合地球研環境学研究所)

講演要旨

『アグロエコロジー:伝統知を用いた巨大企業農業への挑戦と社会運動』

 本講演では、ラテンアメリカにおける「アグロエコロジカル・レボリューション」の概要説明を中心とする。ラテンアメリカで、農産物の輸出やバイオ燃料の生産・利用が拡大し、地球温暖化を悪化させる中、食料主権(food sovereignty)の概念や、アグロエコロジーに基づいた農業生産という考え方が脚光を浴びている。多くの小規模農家やNGO、さらに一部の政府・学術組織が、アグロエコロジーの科学知と先住民の伝統知とを融合させ新しいシステムを用いたアプローチや技術を先駆け的に導入している。その結果、自然資源を保全し、地元や地域、さらに全国レベルでの組織・活動のエンパワーメントを促進すると同時に、フード・セキュリティーの強化にも役立っている。ラテンアメリカにおける様々な草の根レベルでのアグロエコロジーのイニシアティブの評価を通じて、アグロエコロジーというパラダイムの適用が、小規模農家や農村コミュニティのみならず、都市に住む人々にも環境、経済、政治的な利点をもたらすことが明らかになっている。

 この講義ではブラジル、アンデス地域、メキシコ、中央アメリカ、さらにキューバでのアグロエコロジー運動の軌跡とその運動がもたらし得るアグロエコロジーのイニシアティブの拡大と、それに伴う持続可能な農的・社会的変容の促進について発表・検証する。「アグロエコロジカル・レボリューション」は認識論的、技術的、社会的という三つの次元から成り立っており、ローカルレベルでの自立性の回復、自然資源の農的生物多様性の保全と再生、少ない労力投下で可能な健康的な食料の生産、および農民組織のエンパワーメントに、新しい予期されなかった変化をもたらしている。これらの変化は、アグリビジネスや農作物輸出に基づいた、新自由主義的な近代化政策に真っ向から挑戦するものであり、またラテンアメリカ農民社会の政治的方向性に、新たな道を開くものであると考える。

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