出張者:長田俊樹   出張先:インド
 
いつもプロジェクトにご協力くださりありがとうございます。
1月28日関西空港を立ち、インド・グジャラート州のカーンメール遺跡の発掘調査に参加してまいりましたので、ご報告申し上げます。今回は地球研の斉藤清明さんとご一緒しました。斉藤さんは地球研では研究支援センター長の職にあり、地球研に来られる前は長年毎日新聞に務めておられ、マスコミへの宣伝役をお願いしております。
29日にムンバイからブジに飛び、ブジの空港にはカラクワルさんとプロジェクト・メンバーの千葉さんが迎えに来られました。29日は9時頃、ようやく発掘キャンプに到着。翌日は発掘隊隊長の一人ラワトさんの案内で、ドーラヴィーラー遺跡へ、学生たちとともに向かい、遺跡を見学しました。これでドーラヴィーラーへは2回目、今回はまだ見たことがなかった墓を見に行きました。墓自体はかなり大きな円墓というかんじで、なかなかおもしろかった。
ドーラヴィーラーは日帰りでカーンメールに戻り、1月30日から2月7日まで、遺跡の発掘状況をつぶさに見てきました。今回は宇野さんたちが来られるまでに城塞部の外壁を明らかにすることが主な目的で、北東の角と北西の角ではかなり城壁の様子が明らかになってきました。現在、宇野さん以下GISグループが活躍中ですので、宇野さんたちが持ち帰るデータが楽しみです。また、発掘成果としてはLate Harappanのマイクロビーズが一杯に入った壺が見つかりました。これだけの大量なマイクロビーズが見つかったので、ビーズ工場がここにあったのかもしれません。
遺跡キャンプでは、朝日が昇る前に起きて朝日を拝み、夜には星を眺め、鶴やペリカンなどが飛び交うといった環境で、命の洗濯をさせていただきました。3月からはシンデさんのガッカル川沿いの調査もはじまります。4月からの本研究へ向けて、これからがプロジェクトの本番です。これからもどうかよろしくお願い申し上げます。
■ 出 張 報 告(2006年度)
出張日:2007年1月28日-2月14日