独立行政法人日本学術振興会主催プログラム
平成22年度 ひらめき☆ときめきサイエンス

独立行政法人日本学術振興会主催のプログラム、「ひらめき☆ときめきサイエンス」で、総合地球環境学研究所の中野孝教教授による講座が下記の要領で実施されます。
日  時: 2010年7月31日(土)
場  所: 愛媛県西条市総合文化会館
タイトル: 地域連携による環境動態モニタリング教育の実践
講  師: 中野孝教
※受付は終了しました
【内 容】
衛星を使って宇宙から地球表面の様子を見ることができるようになった現在でも、地下における水の姿をとらえることは大変難しく、そこには科学のフロンティアの世界が広がっています。水は水素と酸素だけでできたH2Oではなく、実にさまざまな成分を含んでいます。これら多くの成分を高精度に分析する方法や、元素の指紋と言われる安定同位体の分析法が、この10 年余りの間に急速に進歩しています。こうした最先端の分析法を用いると、自然環境や人間活動が水に及ぼす影響の範囲や程度を評価できます。つまり水を介して、人と自然のつながりの姿が見えるようになってきました。このような環境のつながりの診断をトレーサビリティー診断と言います。この診断法により、日本屈指の名水と言われる「打ち抜き」には、想像もしなかった新発見がありました。 この講義では西条市の水を例にして、水質からとらえた地下水の世界の秘密を紹介します。はじめに、(1)西条の水のトレーサビリティー診断結果を、続いて(2)水質がどのように変化するか簡単な機器を使って実験し、水質が雨や地質とどのようにつながりあっているのか理解を深めると共に、機器の使い方も併せて修得します。午後は野外において、西条市の地下水を考える上で重要となる地点において、水温や水質の測定や水試料の採取を行います。水質成分の分析結果は、9 月23 日に行う市民シンポジウムで紹介します。
詳細はこちら http://www.jsps.go.jp/hirameki/ht22000/ht22159.pdf
ひらめき☆ときめきサイエンスのホームページ
【お問い合わせ先】
倉田純子(総合地球環境学研究所・研究推進戦略センター)
総合地球環境学研究所
〒603-8047
京都市北区上賀茂本山457番地4
TEL:075-707-2453
FAX:075-707-2510