HOME > トピックス〈一般〉一覧:2012年 > 5月17日~7月5日 計6回(開催案内)

レクチャーシリーズ:エコロジー空間論

theme :「風」

建築にとって、エコロジーとは何だろうか。

エコロジカルな視点をふまえた、新しい建築や都市の姿が求められて久しい。にもかかわらず、社会はまだこのテーマの解を得ていない。その現実を真摯に受けとめ、僕たちは、これまでの一つ一つの試みについて、その可能性をあらためて吟味するとともに、異なる領域からの声にも耳を傾けたいと思う。それがこのエコロジー空間論のねらい。

シリーズ2年目となる今年のテーマは、「風」。風とは何か。風とともにある建築とはどういうものか。そもそも風を見るとはどういうことか。皆さんといっしょに考えていきたいと思います。

*本シリーズは京都精華大学建築学科の講義「エコロジー空間演習」の一環として行われるものですが、公開シリーズですので、他学科・他学部・他大学はもちろん、一般からも自由に聴講いただけます。

フライヤーはこちら(PDF)

■主催・企画
京都精華大学デザイン学部建築学科×総合地球環境学研究所エコロジー空間研究会
■スケジュール

◇vol.1
5月17日 13:00-16:00 @京都精華大学春秋館101教室
「風を想像する」 國府理(美術家)

◇vol.2
5月24日 13:00-16:00 @総合地球環境学研究所講演室
「Fluid Direction」 小嶋一浩(建築家、横浜国立大学教授)

◇vol.3
5月31日 13:00-16:00 @京都精華大学春秋館101教室
「風を撮る」 ノモトヒロヒト(写真家)

◇vol.4
6月7日 13:00-16:00 @総合地球環境学研究所講演室
「地水火風空をデザインする」 六角鬼丈(建築家、東京藝術大学名誉教授)

◇vol.5
6月14日 13:00-16:00 @総合地球環境学研究所講演室
「風に吹かれて、風を吹く」 加藤修(僧侶、笛吹き)

◇vol.6
7月5日 13:00-16:00 @京都精華大学春秋館101教室
「風と風景」 村上暁信(筑波大学准教授:ランドスケープ)

■プロフィール

◇ゲスト

國府 理 KOKUFU Osamu
1970年京都市生まれ。美術家。京都市立芸術大学大学院彫刻専攻修了。乗り物の形態をモチーフに、近年では植物や生態系を融合させた大型機械彫刻を制作。庭を乗せて走る車、ヨットの帆で回る風車庭園など、独自の世界観「KOKUFUMOBIL」を構築。1993年より野村仁らと共にソーラーカーを制作、アメリカ大陸を横断するHAASプロジェクト(‘99)にも参加。

小嶋一浩 KOJIMA Kazuhiro
1958年大阪府生まれ。建築家、横浜国立大学大学院Y-GSA教授。CAt(シーラカンスアンドアソシエイツトウキョウ)共同主宰。東京大学大学院修士課程修了。1986年シーラカンスを共同設立。東京理科大学助教授、同教授を経て、現職。代表作に、「スペースブロックハノイモデル」、「中央アジア大学ナリンキャンパス」、「宇土市立宇土小学校」など。

ノモトヒロヒト NOMOTO Hirohito
1971年大阪市生まれ。写真家。大阪芸術大学卒業。主にデジタル画像によるコンテンポラリー作品を制作し発表している。これまで香港、ソウル、シンガポール、ニューヨークなど海外での作品展示を行っている。London International Creative Competition(LICC)、international Photography Awards 入賞。TEZUKAYAMA GALLERY、DMO ARTS 所属。

六角鬼丈 ROKKAKU Kijo
1941年東京都生まれ。建築家、東京藝術大学名誉教授。東京藝術大学美術学部建築学科卒業。1969年六角鬼丈計画工房設立。1991年東京藝術大学美術学部建築学科教授、2004年同美術学部長、2009年より中国中央美術学院特聘教授。作品に、「雑創の森学園」、「東京武道館」、「東京芸術大学美術館」、「岩出山町感覚ミュージアム」などがある。

加藤 修 KATO Osamu
1956年岐阜県生まれ。僧侶、笛吹き。10代後半に人生の回り道を経験した後、分子生物学を学び、また、西洋思想、中国古代思想やユング心理学からも影響を受ける。22才の時にフルートと出会う。15年程前から、能楽笛方・藤田六郎兵衛氏の下で能管を学ぶ。京都での寺務の傍ら、自分に合う生活様式を実験的に模索、三重の山間地に暮らしの拠点を構える。

村上暁信 MURAKAMI Akinobu
1971年神奈川県生まれ。筑波大学システム情報系准教授。博士(農学)。専門はランドスケープ・プランニング。東京大学大学院農学生命科学研究科修了。ハーバード大学デザイン・スクール(GSD)客員研究員、東京工業大学大学院講師等を経て、2011年より現職。緑の環境保全機能、都市化と環境変化に関する研究、気候風土に着目した地域計画の立案等に従事。

◇コーディネーター

村松 伸 MURAMATSU Shin
1954年生。総合地球環境学研究所(地球研)教授。地球研メガ都市プロジェクトのプロジェクトリーダー。専門は、建築史、都市史、都市遺産学。著書に、『上海-都市と建築』、『中華中毒』、『象を飼う』など。国際頭立ち協会(International Head-Standing Association)会長も務める。

鞍田 崇 KURATA Takashi
1970年生。総合地球環境学研究所(地球研)特任准教授。専門は哲学・環境思想。暮らしの“かたち”という視点から、現代社会における環境問題の思想的意味を検討するとともに、社会と共有する場を模索。著作として『〈民藝〉のレッスン つたなさの技法』(編著)など。

林 憲吾 HAYASHI Kengo
1980年生。総合地球環境学研究所(地球研)プロジェクト研究員。「メガシティが地球環境に及ぼすインパクト」に所属。インドネシアを中心とした東南アジアの近代建築史を研究。2009年東京大学大学院博士課程単位取得満期退学。共著=『千年持続学の構築』『シブヤ遺産』。

■お問い合わせ先
京都精華大学デザイン学部建築学科:アドレス
総合地球環境学研究所エコロジー空間研究会:アドレス