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NIHU現代中国地域研究拠点連携プログラム
第3回国際シンポジウム
「環境問題−中国の未来可能性」

日  時: 2010年1月30日(土)−1月31日(日)
場  所: 京都大学百周年時計台記念館(百周年記念ホール) ( 矢印アクセス)
タイトル: 環境問題−中国の未来可能性
主 催: 人間文化研究機構(NIHU)現代中国地域研究拠点連携プログラム
共 催: 京都大学人文科学研究所、総合地球環境学研究所
言 語: 日本語、英語、中国語(日英中同時通訳あり)
備 考: 参加費無料、
詳細チラシは こちら から(PDF:448KB)
開催趣旨:

改革開放以来、中国は25年以上にわたって平均10%近い経済成長を続けている。それは、環境問題とひき換えに実現されてきたといっても過言ではない。急激な経済成長は、大気汚染、水質汚濁、土壌汚染といった公害問題とよばれた従来型の問題群のみならず、砂漠化問題、生態環境保護(自然保護)問題、さらには地球温暖化問題といった現在的な問題群とに同時に直面している。一方で1980年代以来の環境関連法の整備など、国家的な環境への取り組みは、一部では環境改善がすすむなど、実を結びつつあるようにも見える。とはいえ、環境問題が単に技術的な問題ではなく、社会そのものに起因していることを考えれば、中 国の政治、経済、社会に関わるさまざまな問題と、その構造は同じである。

本シンポジウムでは、中国の環境問題について、多様な研究分野を有する現代中国地域研究拠点の特徴を生かして、歴史、経済、政治・社会の3つの異なる側面からその現状を明らかにするとともに、中国環境問題の今後を見定める。


プログラム
1月30日(土)
司会:石川禎浩(京都大学)
13:30−14:00 開会挨拶 平野 健一郎(人間文化研究機構地域研究推進センター長)
立本 成文(総合地球環境学研究所所長)
14:00−15:00 基調講演 バーツラフ・スミル(カナダ・マニトバ大学)
China’s environment: domestic concerns, global impacts
15:20−17:50 第一セッション 中国環境問題の基底−過去と現在

司会者: 久保 亨(信州大学/東洋文庫)

報告者: 上田 信(立教大学)「封禁山史略−『商業の時代』から『産業の時代』」
楊 偉兵(復旦大学)「社会史からみた西南中国の環境−近300年の土地利用を中心に」
中尾 正義(人間文化研究機構)「オアシス地域の歴史と環境」

討論者: 飯島 渉(青山学院大学)
佐藤 洋一郎(総合地球環境学研究所)
1月31日(日)
9:30−12:00 第二セッション  21世紀の中国経済と環境問題

司会者: 加島 潤(東京大学)

報告者: 王 京濱(大阪産業大学)「中国の重工業発展と環境・構造問題」
田島 俊雄(東京大学)「中国の農産物需給とバイオエタノール問題」
丸川 知雄(東京大学)「世界をリードする中国の太陽電池産業と日本の課題」

討論者: 塩地 洋(京都大学)
大西 広(京都大学)
12:00−13:00 昼食
13:00−15:30

第三セッション  環境問題の政治社会学


司会者: 唐 亮(早稲田大学)

報告者: 張 玉林(南京大学)「環境を巡る二次被害とその構造」
大塚 健司(アジア経済研究所)「中国の環境政策とローカル・ガバナンス ―地方主義、監督検査、環境民主―」
王 名(清華大学)・藍 Uマ(清華大学)「チャレンジアンドチャンス−気候変化に対する中国のNGOの対応」

討論者: 加茂 具樹(慶應義塾大学)
児玉 香菜子(千葉大学)
15:50−17:50

自由討論


司会者: 毛里 和子(早稲田大学)

討論者: バーツラフ・スミル(カナダ・マニトバ大学)
中尾 正義(人間文化研究機構)
田島 俊雄(東京大学)
王 名(清華大学)

閉会の挨拶 現代中国地域研究拠点連携プログラム座長 山田 辰雄
【申込方法】
はがき、FAX、E-mailにて、参加者氏名・連絡先を明記の上、
下記までお申し込みください。
【申込締切日】
1月22日(金) 定員に満たない場合、当日参加も受け付けます。
【申込先・問合先】

総合地球環境学研究所 中国環境問題研究拠点

〒603-8047 京都市北区上賀茂本山457番地4
TEL:075-707-2462
FAX:075-707-2509
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