第3回  全球都市全史研究講演会
The 3rd Whole Earth Urban Historical Research Seminar

メガシティが地球環境に及ぼすインパクト:そのメカニズム解明と未来可能性に向けた都市圏モデルの提案」 プロジェクト内の全球都市全史研究チームでは、 下記の要領で、講演会を実施いたします。

みなさま奮ってご参加いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

詳細チラシはこちら(PDF)です。

日  時: 2009年11月28日(土) 10:30−18:30
会  場:

東京大学生産技術研究所As棟303、304号室 (アクセス)

演  題:

生態系から見た都市とそのネットワーク―海域世界を巡って

主  催: 総合地球環境学研究所
「メガシティが地球環境に及ぼすインパクト」プロジェクト
(メガ都市プロジェクト 代表:村松伸)
共  催: 科研基盤研究(B)
「インド洋海域世界における港市の形成と変容に関する調査研究」
□ 開催趣旨

文化の坩堝ともいえる都市は、歴史的に多様なる「人・もの・情報」を受け入れ、あるいは送り出してきました。前近代において、海域はこれらの移動に、利便性を提供し、港町を通して、内陸部にも達する都市のネットワークが形成されました。そのネットワークの背後には、新たな生活の場の要求や、生態系の違いによる希少なるものへの欲望が潜んでいたのではないでしょうか。そして、こうして構築された文化的影響関係は、現代都市の基盤となっています。「メガ都市」プロジェクトでは、第三回全球都市全史を以下のように開催します。ふるってご参加ください。

西インド洋世界の港市、イエメン/ハドラマウトとインド洋、東南アジアへの華僑の進出、オランダ東インド会社の拠点都市、新大陸の真珠についての5つの発表を機に、都市への議論を深化させたいと思います。生態系の異なる都市間での人、もの、情報の移動とはどのようなものだったのでしょうか。また、移動によって、異質な文化がどのように持ち込まれたのでしょうか。そして、新たな文化は都市にどのように根付いていったのでしょうか。これらの諸点を、単なる移動だけでなく、持続する都市間のネットワークから議論していきたいと思います。

□ プログラム
【講 演】 10:40-16:50(昼休憩12:40〜13:40)

「アラビア海・インド洋西海域世界における港市の形成と変容」
山根周(滋賀県立大学)

「16〜17世紀のハドラミー・ネットワークの展開とインド洋の航海術」
栗山保之(東洋大学)

「18世紀の銀供給問題と華僑ネットワーク
―福建系華僑と広東系華僑の比較研究を念頭に―」
籠谷直人(京都大学)

「オランダ東インド会社とアジア・ネットワーク
―比較研究を念頭にした近世バタヴィア都市史の試み―」
島田竜登(西南学院大学)

「新世界の真珠の歴史的考察
―バハマ諸島のジェノサイドと一六世紀ヨーロッパの真珠ファッション―」
山田篤美(美術史家)

【討 論】 17:10-18:30 司会: 深見奈緒子(早稲田大学)
【お問合せ】
林 憲吾 | HAYASHI Kengo

「メガ都市プロジェクト」プロジェクト研究員
総合地球環境学研究所
〒603-8047
京都市北区上賀茂本山457番地4
TEL:075-707-2340 (直通)
FAX:075-707-2508
プロジェクトのホームページ
 
東京大学生産技術研究所村松伸研究室
担当:西村 弘代 | NISHIMURA Hiroyo
(博士課程)
東京都目黒区駒場4−6−1 Bw701
TEL:03−5452−6442/6443(村松研究室)