行事案内

第18回 レジリアンス研究会

第18回 レジリアンス研究会が下記の要領で開催されました。

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【日 時】 2007年6月20日(水) 15:30-16:45
【会 場】 地球研セミナー室3&4
【発表者】 Moses MWALE (ザンビア農業研究所)
【タイトル】 適正技術のための土壌管理オプションの融合と環境変動下での生態レジリアンス
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要旨:
 食料へのアクセスの不足と食料供給量の不足はアフリカでの主要な問題であり、人間の福祉と経済成長のための基本的な課題である。低農業生産は、低所得、栄養不足、リスクへの脆弱性、エンパワーメントの欠如をもたらす。アフリカ開発のための新パートナーシップ(NEPAD)は、食糧安全保障と持続的国家経済を確保するために年間平均6%の農業生産性の増加が目標である。土地荒廃と土壌肥沃度の枯渇、すなわち土壌養分の枯渇が、半乾燥熱帯(SAT)での食糧安全保障と自然資源保全に対する大きな脅威であるとかんがえられている。アフリカでは、農民に経済力を与えること、効率的で、有効な、手頃な農業技術を用いて持続的な農業集約化を推進することによって、貧困と土地荒廃の間にあるサイクルを壊すことが必要である。そのような手頃な管理システムは貧しく、小規模な生産者にとって利用しやすく、そのアプローチは技術的、制度的な変化を促進するために全体論的でありダイナミックでなければならない。 
 本論文は、ザンビアでの土壌とその管理に基づく知識を普及することが目標である。土壌保全と保全型農業の問題を含んでいる。主な取り組みは、1.土地荒廃を軽減するのに利用可能な技術を棚卸しすること、そして農民参加型アプローチから農民の事情を踏まえた最善の策をどのように示し、適用するかということ、2.適切なツール、方法、戦略の利用を通じて持続的な土地管理やマーケティングオプションのための最善の策を拡大すること、3.環境変動下で結果として生じる生態レジリアンスを研究することである。
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【お問い合わせ先】
宮嵜 英寿 (MIYAZAKI Hidetoshi)
総合地球環境学研究所
〒603-8047 京都市北区上賀茂本山457番地4
アクセスはこちらから
電話:075-707-2206(直通)
ファックス:075-707-2506
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