行事案内

「学問と社会のあり方」研究会

「学問と社会のあり方」研究会が下記の要領で開催されました。
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【趣  旨】
 ご存じの通り、地球研の設立の趣旨には、研究活動と並んで「研究成果を広く社会に伝える」ことが掲げられています。また、国立大学・研究機関の法人化以降、他機関でもこのことに取り組まなければならなくなりました。しかし、そもそもなんのためにこのような活動をしなければならないのか、これを研究者はどう考えて実際なにをすればよいのか、なにができるのか、それによってなにが変わるのか、といった基本的な議論は、これまで地球研所内でほとんどされてきませんでした。この問題は、地球研の任期の間だけ考えればよい、というものではなく、研究者をやっている限り一生ついてまわる問題であり、地球研という研究機関が存続する限り、研究機関としても考えていかなければならない問題です。ゆえに、今後、わたしたちが地に足をつけてこのような活動をしていくためには、場当たり的な対応ではなく、じっくりと、理論的根拠をもって取り組むべきであると考えます。たとえば、この問題を、「広報」や「宣伝」とはちがった観点から考えてみる必要があるでしょう。これを「学問と社会のあり方」という切り口で、広く議論をする場として、この研究会を開催したいと思います。

 第1回は、この分野で先駆的な研究を行なっている方々を講師にお招きして、まずは「研究成果の発信」をめぐって、今、日本で、世界で、どんな考え方で、どんな取り組みがなされているかの現状を紹介し、討論をしたいと思います。講師陣は若手中心の個性派ぞろいです。どうぞご期待ください。

第1回研究会−研究成果の発信、その現状と将来の展望
日時:2007年2月1日(木)13:30〜17:30(予定)
会場:地球研セミナー室

プログラム
1)桃木暁子(総合地球環境学研究所研究推進センター助教授)
「はじめに」
2)藤田貢嵩(科学技術振興機構科学技術理解増進部 主査/翻訳者、バックグラウンド:天文学)
「日本における研究者の研究成果発信活動の現状と将来の展望」(仮題)
3)渡辺政隆(文部科学省科学技術政策研究所 上席研究官/サイエンス・ライター、バックグラウンド:生物学)
「科学コミュニケーションという考え方―歴史、現状、将来」(仮題)
4)中村征樹(文部科学省科学技術政策研究所 研究官、バックグラウンド:科学史)
「今、話題のサイエンス・カフェとは−なにが新しい?」(仮題)
5)小林傳司(大阪大学コミュニケーションデザイン・センター 教授、バックグラウンド:生物学、科学史)
「研究者と科学コミュニケーション:大阪大学コミュニケーション・デザイン・センターの試みから」(仮題)
6)総合討論
(終了後、懇親会開催の予定)

お申し込みはこちらまで。担当:高木

お問い合わせ先:
〒603-8047
京都市北区上賀茂本山457-4
総合地球環境学研究所
研究推進センター 桃木暁子/関野樹
電話:075-707-2492
FAX:075-707-2510
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