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第7回地球研市民セミナーが開催されました。

 2005年9月2日、第7回地球研市民セミナーが開催され、福嶌義宏教授が「鴨川と黄河−その恵みと災い」と題し、講演を行いました。
以下はその要旨です。

「鴨川と黄河−その恵みと災い」

鴨川は桂川との合流点までわずか200平方キロメートルの小さな川では ありますが、京都の自然と文化を育んできた、市民や観光客に親しまれる河川 です。一方、黄河は揚子江(長江)に次ぐ中国第2の大河川(流域面積75万 平方キロメートル)で日本国土のおよそ2倍にもなります。皆さんは京都と西 安の姉妹都市、西安を訪問されている方は多いと思いますが、西安の北を流れ る渭水は黄河の支流にすぎません。黄河下流は三門峡から華北平原を通り渤海 までですが、その間だけでも700〜800キロメートルですから、京都一盛岡間の 距離にもなります。ですから、鴨川と黄河は、その自然と言うよりも、 基底を流れる文化的な繋がりが深いと思っています。本日の市民セミナーでは 以下の順で、話を進めていくつもりです。

平安京以前の京都の状況とは?
平安京の位置決めはどのようになされただろうか?
賀茂川・高野川そして鴨川の概要
太閤秀吉の御土居とは?
角倉了以の高瀬川開削
琵琶湖疎水
鴨川水害小史
鴨川改修と現在

黄河の概要
中国文明は何故、黄河を中心に発展したのか?
暴れ竜、黄河の宿命とは?
黄河の改修史
黄河は制御できたのか?
黄河の現在の課題と中国の努力

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