第9回地球研国際シンポジウム
Living in the Megacity:
The Emergence of Sustainable Urban Environments
明日のメガシティ: 都市と地球環境の未来可能性
【日時】
2014年6月25日(水)- 27日(金)
【場所】
総合地球環境学研究所 講演室( アクセス)
【主催】
総合地球環境学研究所
【言語】
英語(日本語同時通訳あり)
【参加】
下記【お問い合わせ】に記載の電話番号、もしくはメールアドレスにお問い合わせください
- オープニングセッション
- セッション1
- セッション2
- セッション3
- セッション4
Lessons from Research with Long-Term Historical Perspective: The Rise and Fall of Cities
Lessons from Urban Interaction Spheres: Adapting to Local Environments and Reducing Environmental Loads
Lessons from Global Perspectives: Designing Sustainable Cities
総合討論
プログラムに進む(要旨閲覧可)
Abstract
Living in the Megacity : The emergence of sustainable urban environments
- 状況:
2008年、都市人口が世界人口の半分を超えた。そのニュースは、中国、インドなどぼうだいな人口を有する新興国の経済成長とあいまって、都市で行われる資源の過剰消費や車から出る二酸化炭素などの排泄物からくる地球環境への巨大な影響の増大というように、ややセンセーショナルに全世界へと伝わっていった。しかし、これら新興国の巨大都市には、一方で多数の貧しいひとびとが居住している。彼らが、気候変動の生み出す、資源枯渇、洪水や海面上昇などの最も大きな被害者になる可能性が高いとの警鐘も各地で生まれてきている。巨大都市の貧しいひとびとは、都市の恩恵を受けつつも、地球環境問題とともに、地域の環境問題の双方から強く影響をうける立場となっている。 - RIHNメガシティプロジェクト
人口1000万に以上と定義される18メガシティの多くは、熱帯、温帯の新興国に存在する。そして、これらは人類がこれまで経験したことのない現象の複雑さと地球環境や他の都市への影響力をもって存在感を増している。環境と人間との相互依存を統合的に研究することを目的とする総合地球環境学研究所(京都)では、数あるプロジェクトのひとつとして、2009年からメガシティに関する研究を立ち上げた。6年間の研究は、主としてメガシティのひとつジャカルタを対象として、サイエンス、歴史学、社会科学、工学などの100名ほどの研究者を動員して、地球環境問題への改善とともに、ひとびとの暮らしの質を向上させるための方策を同時に解決しようと進められてきた。 - Keywordsと三つのセッション
本シンポジウムは、以上の総合地球環境学研究所のメガシティプロジェクトの成果を核として、さらに国際的な研究者たちと、持続可能な都市のあり方を討議すべく企画された。本シンポジウムの統一的なキーワードは、都市の多様性に即した持続可能な未来への展望である。そのためにシンポジウムは、三つのセッションを設ける。第一セッションでは、歴史生態学の観点から都市の進化の複数性を問い、そこから都市のレジリアンスを導き出す。第二セッションでは都市と非都市がパートナーとなって共生する手法を多様な領域から発見する。そして、最後の第三セッションで、都市の持続可能性とは何か、どのように評価するかについて討議し、都市のあるべき姿を追求する。 - Living in the Megacity
メガシティで賢く居住することこそが、地球環境との共存をはかるための重要な方策のひとつであると、私は確信をもって今考えている。しかし、賢さは、必ずしも自明ではない。本シンポジウムでは、歴史からの知恵、非都市との共存のやり方の議論をもとに、メガシティで賢く生きる哲学を導きだし、地球環境との相利共生を保ちつつ人類の繁栄をともに思索したい。
【お問い合わせ】
国際交流係
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FAX: 075-707-2106
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