HOME > 過去のトピックス〈研究関連〉:2008年 >10月22・23日 (開催案内)

第3回地球研国際シンポジウム
島の未来可能性:固有性と脆弱性を越えて
   The 3rd RIHN International Symposium
“ The Futurability of Islands: Beyond Endemism and Vulnerability ”

日    時 2008年10月22日(水)−23日(木)
場    所 総合地球環境学研究所 講演室  アクセス
主    催 総合地球環境学研究所
後    援 日本ユネスコ国内委員会
【趣  旨】
 

島嶼は、本土からの隔離の度合いによって程度は異なるが、それぞれ独自の自然と文化といえるものを育んできた。ごく最近まで開発の中心から離れていて、固有の自然や文化が良好に保存されてきた島が多い。いっぽう、狭い面積の島内では限られた水などの天然資源に依存するしかない。そのため、資源の持続的利用の知恵が発達していると同時に、飢饉や病気の蔓延などに対してきわめて脆弱な側面をもっている。また、限定された種類と量の資源しか持ち得ないゆえに、交易など島外に大きく依存してきた歴史をもつ島も数多く、それらの島ではかなり流動性の高い社会を形成している。今日、世界的にヒトとモノとの流動性が高まり、多くの島では深刻な過疎と、それにともなう文化喪失の問題に直面している。島固有の自然と文化に外部的な価値が付与されてユネスコのBiosphere Reserveや世界遺産に指定された島では、ツーリズムが盛んとなって人口減にはストップがかかるものの、無秩序な観光開発やゴミ問題、あるいは島外からの移住者の増加が文化の継承を困難としているなど、別の諸問題を抱えることになった。このような問題解決にあたっては合意形成が必要であるが、多くのケースでは島の「うち」の住民と「そと」の住民の意識がはっきりと異なっていることが独特の困難を生み出している。このシンポジウムでは、地球環境変動下あるいはグローバル化の進行下における島の諸問題を整理し、いくつかの島の実情を報告しあい、いかに島人をエンパワーメントし、人々の生業を確保しながら島の自然と文化を発展的に継承するかを考えていく。
チラシプログラム詳細

【構  成】
¶ 10月22日(水)
Opening Session
Session 1
Conceptualizing and Acting in Island Environments, Past and Present
Session 2
Conservation, Livelihood, and Culture in Island Parks and Preserves
¶ 10月23日(木)
Session 3
Island Development in Local and Global Contexts
Session 4
Overview of the Symposium: Discussion and Conclusion

参加ご希望の方は、必ず下記までお問合せください。

【お問い合わせ】
総合地球環境学研究所 研究協力課国際交流係
〒603-8047 京都市北区上賀茂本山457番地4
TEL:075-707-2152    FAX: 075-707-2106
Email:

 

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