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第11回 地球研地域連携セミナー
「東アジアの『環境』安全保障:風上・風下論を超えて」

「地球研地域連携セミナー」では、地球研スタッフが日本各地に出向き、地元の研究者や市民とともに地域固有の自然と文化の問題について考えていきます。第11回となる今回は、福岡県福岡市にて下記のとおり開催いたします。
※詳細(チラシ)はこちら( PDF)です。
【日    時】
2012年6月10日(日)13:00〜17:30(12:30開場)
【会    場】
エルガーラホール・8階大ホール(福岡県福岡市) (→ アクセス)
【主    催】
総合地球環境学研究所、九州大学東アジア環境研究機構
【後    援】
福岡県、福岡市、福岡県教育委員会、福岡市教育委員会、西日本新聞社
【テーマ】
「東アジアの『環境』安全保障:風上・風下論を超えて」
【概   要】
東アジアの安全保障が脅かされています。たとえば黄砂や酸性雨の問題。あるいは河川の汚染。あるいは食品の安全。さらにいえば、鳥インフルエンザやSARSのような感染症の蔓延もあげられます。いずれも、広い意味で環境問題であり、国境を超えて影響が及びます。
近年、人やモノの往来は加速度的に増え、関係距離も近くなってきています。これまで、越境する環境問題は発生源とその影響を受ける地域として捉えがちでした。そして日本は、東アジア地域において被害を受ける側として位置づけられてきました。しかし、福島原発の事故で想起されるように、日本も他国の環境に被害を及ぼしうる可能性があります。過去に遡れば、間接的ではあれ公害を輸出していた事実もあります。
「環境」安全保障は、我々一人一人の課題です。国家の安全保障とは異なり、「彼らの問題は我々の問題であり、我々すべての問題である」というコンセンサスが必要とされます。そのために、風上・風下論を超えて、東アジアの今日の安全保障について議論したいと思います。
【趣旨説明】
大槻恭一(九州大学東アジア環境研究機構教授(農学研究院))
阿部健一(総合地球環境学研究所教授)
【講 演】
「東アジアの大気・海洋越境環境問題」
   柳 哲雄(九州大学東アジア環境研究機構教授(九州大学応用力学研究所))
「黄砂と生態系のつながりを探る」
   中野孝教(総合地球環境学研究所教授)
「江戸から学ぶ循環社会―アジアの知恵を世界に―」
   矢部光保(九州大学東アジア環境研究機構教授(農学研究院))
「国境を越えた環境協力の可能性」
   窪田順平(総合地球環境学研究所教授、中国環境問題研究拠点リーダー)
【ワークショップ報告】
   ウヤル・アイスン(総合地球環境学研究所助教)
   アジアからの留学生(九州大学)
   5/19-20に開催したワークショップについてはこちらをご覧ください。
【パネルディスカッション】
パネリスト: 柳 哲雄、中野孝教、矢部光保、窪田順平、ウヤル・アイスン
コーディネーター: 島岡隆行(九州大学東アジア環境研究機構教授(工学研究院))、阿部健一
【聴    講】
無料(どなたでも聴講できます)
【定    員】
300名(申し込み順)
【お申込み方法】
セミナーに参加ご希望の方は(1)郵便番号、(2)住所、(3)氏名(ふりがな)、(4)電話番号、(5)FAX番号またはe-mailアドレスをご記入のうえ、郵便はがき、FAXまたはe-mailで下記までお申込みください。受講票をお送りいたします。
締切:2012年6月6日(水)
〒603-8047  京都市北区上賀茂本山457-4
総合地球環境学研究所 総務課企画室
e-mail:
FAX:075-707-2106
※この申込みを通じて得た個人情報は、連絡業務のみに使用させていただきます。
ホームページ:こちら(http://www.chikyu.ac.jp)