第43回地球研セミナー
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下記の要領で、第43回地球研セミナーを行います。皆様の参加をお待ちしております。
日 時: |
2010年6月7日(月) 13:30− |
会 場: |
総合地球環境学研究所 講演室 ( アクセス) |
講演者: |
スティーブ・マッコーリー (Visiting Assistant Professor, Clark University
Adjunct Assistant Professor, Worcester Polytechnic Institute) |
演 題: |
社会的プロセスと生態的プロセスを一つのモデルにする際の問題点:景観を事例として |
使用言語: |
英語 |
- 【アブストラクト】
- 社会的プロセスと生態的プロセスを一つのモデルにする際の問題点:景観を事例として
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われわれは、社会的プロセスと生態的プロセスを単一のモデルによって説明することができるだろうか?自然に加えて人間活動が重要な役割を果たしていると考えられる景観やバイオームを例にとって、社会―生態結合モデルの構築を試みてみようと思う。
われわれは早速、次のような問題に直面する。社会システムと生態システムは、一つのシステムの部分であり単一のフレームワークで分析可能と考えるのか、あるいはそれぞれ別の理論と方法論が必要だと考えるのか。
今回の発表では、この認識論的かつ現実的課題を、合衆国における景観変化を事例にとって検討してみたい。上記の二つの考えにしたがって、それぞれモデルを試作した。一つは土地利用変化と生物的変数を明確に区別できる形で一つにしたものであり、もう一つは社会システムのなかのさまざまな政治的・経済的側面を数量的にとらえた経済地理学的モデルである。二つのモデルの比較から得られた、土地利用をはじめとする人と自然の相互作用の記述についての知見を紹介する。
- 【講演者紹介】
- スティーブ・マッコーリーは人文環境地理学者。環境ガバナンスと持続可能性への移行に関心がある。ガバナンスの構造、経済発展、生物環境のダイナミックスなどが、資源利用や景観の変化にどのような影響を与えるのか、コンテンツ分析や聞き取り、モデリングなどさまざまな手法で明らかにしようとしている。今回の講演はモデリングが中心だが、北タイのコミュニティ・フォーレストやベトナムの沿岸漁業資源管理に関してフィールドワークの経験もある。現在の関心の中には中国と米国のエネルギー政策も含まれている。
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【お問い合わせ先】
- NILES, Daniel
(総合地球環境学研究所 助教)

TEL:075-707-2452 FAX:075-707-2510 |

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