第36回 地球研セミナー


2009年5月15日 総合地球環境学研究所 講演室

気候変動と野外遺跡の成立と保存-中国敦煌莫高窟の成立と気候変動

福田正己氏 (アラスカ大学フェアバンクス校)

要  旨:
  世界遺産に登録されている中国敦煌莫高窟は随から唐代にかけて成立した仏教遺跡である。洞窟内部には見事に彩色された壁画が残されている。こうした遺跡の成立には当時の環境が現在よりも良好であったことがうかがえる。古気候の復元から洞窟遺跡成立や人口変動を推定する。
  また最近の温暖化のもとで、こうした壁画の劣化が加速している。その防止策についても紹介する。

 

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