第100回地球研セミナー
"フューチャー・アース構想の成立過程と今後の課題"
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第100回地球研セミナーを以下のとおり開催いたします。
日 時: | 2013年12月19日(木)13:30-15:00 |
場 所: | 総合地球環境学研究所 セミナー室3&4 (![]() |
題 目: | フューチャー・アース構想の成立過程と今後の課題 |
発表者: | 森壮一(地球研客員教授・文部科学省研究開発分析官) |
- 概要:
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報告者は、2010年のベルモント・フォーラムに日本代表で参加して以来、『ベルモント・チャレンジ』の議論に関わり、東日本大震災の直後に同フォーラムとICSU・ISSCの主導で編成された「グローバルな持続可能性のための科学技術アライアンス」の下でのフューチャー・アース(FE)構想の議論を調査してきた。
今回の地球研セミナーでは、前段で、「地球システム・サイエンス・パートナーシップ(ESSP)」の2008年レビューを起点として、科学者主導のGEC及びESSPの問題を整理したうえで、2012年のリオ・プラス20に照準を当てた科学技術アライアンスのステークホルダー戦略、FE初期設計報告書の理念、ガバナンス、ポストRio+20の外交プロセスと同期した今後の暫定運営期の課題について考える。後段では、FE構想の現実化過程と運営に向けての日本の主導性に関する議論を整理し、RIHNの独自性と役割他の関係機関との相補関係の中で考える。FEは、日本大震災の教訓でもある「科学と現実社会の新たな関係性」について日本社会から問題を提起し、ステークホルダーと協働して取り組む機会を与えるものでもある。それが、文理連携、産学官民連携、教育・人材育成の在り方を見直し、科学コミュニティの改質につながる可能性もある。
- 【お問い合せ】
- 鞍田 崇(総合地球環境学研究所特任准教授)
TEL: 075-707-2382
FAX: 075-707-2513〒603-8047 京都市北区上賀茂本山457番地4