水のある風景 変化と流転、そして地球の未来可能性
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地表の7割が水で覆われた水の惑星、地球。生きとし生けるものすべてが水の恩恵にあずかって生を授かり、豊かな自然環境の中で水を利用して生の営みを続けています。しかし、産業革命などを契機に新しい地質年代である「人新世(あるいは人類世)」に入ったころから、人類の活動は地球の隅々に影響を及ぼし、水辺の風景も変わり、人々の生活も変遷してきました。総合地球環境学研究所(地球研)は、人と自然の相互作用の根本を理解し、人新世で引き起こされているさまざまな地球環境問題の解決を目指す研究を進めています。その中で、国内外の研究調査地で水辺の風景と人々の生活も見つめてきました。私たちは今、未来の人類世代も豊かに生活しつづけられるような地球の「未来可能性」を考える必要に迫られています。考えるためのヒントのひとつになるよう、本展覧会では、さまざまな形に変化し、流転しながら地球を巡る水のある風景を、地球研の研究調査地で撮影された写真を中心にご紹介します。

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