整理番号 HT22159 分野 環境動態解析 (環境診断、環境都市)

  総合地球環境学研究所
   地域連携による環境動態モニタリング教育の実践

先生(代表者) 中野孝教(なかの たかのり)研究推進センター・教授
自己紹介 「打ち抜き」という名前で全国に知られる名水の都、西条市の地下水について、最先端の分析方法を用いて調べてきました。その結果、「打ち抜き」は世界でも珍しい自然の仕組みの中で生まれることがわかってきました。地下水を将来にわたっても守るにはどのような研究が大切なのか、一緒に考えてみませんか。
開催日時 平成22年7月31日(土) 集合時間 9時30分
開催場所
(集合場所)
西条市総合文化会館 視聴覚室

住所:793-0041 愛媛県西条市神拝甲 79-4
アクセスマップ:右図
総合文化会館のウェブサイトはこちら
主な募集対象 25名
内 容
衛星を使って宇宙から地球表面の様子を見ることができるようになった現在でも、地下における水の姿をとらえることは大変難しく、そこには科学のフロンティアの世界が広がっています。水は水素と酸素だけでできたH2Oではなく、実にさまざまな成分を含んでいます(右図)。これら多くの成分を高精度に分析する方法や、元素の指紋と言われる安定同位体の分析法(右図下)が、この10年あまりの間に急速に進歩しています。こうした最先端の分析法を用いると、自然環境や人間活動が水に及ぼす影響の範囲や程度を評価できます。つまり水を介して、人と自然のつながりの姿が見えるようになってきました。このような緩急のつながりの診断をトレーサビリティー診断と言います。この診断法により、日本屈指の名水と言われる「打ち抜き」には、想像もしなかった新発見がありました。
この講義では西条市の水を例にして、水質からとらえた地下水の世界の秘密を紹介します。はじめに、(1)西条の水のトレーサビリティー診断結果を、続いて(2)水質がどのように変化するか簡単な機器を使って実験し、水質が雨や地質とどのようにつながりあっているのか理解を深めると共に、機器の使い方も併せて習得します。午後は野外において、西条市の地下水を考える上で重要となる地点において、水温や水質の測定や水試料の採取を行います。水質成分の分析結果は、9月23日に行う市民シンポジウムで紹介します。
スケジュール 持ち物
09:30 - 10:00 受付(西条市総合文化会館 視聴覚室)
10:00 - 10:10 開講式(あいさつ、科研費の説明)
10:10 - 11:00 講義「西条市の水のトレーサビリティー診断」
11:00 - 12:00 室内実験(水温や水質の測定と実験)
12:00 - 13:00 昼食:参加者と企画者との意見交換
13:00 - 16:00 西条市観測地点における水の観測分析と試料採取
16:00 - 16:40 参加者と企画者による意見交換
16:40 - 17:00 修了式(アンケート記入、未来博士号の授与)
17:00 終了・解散
パソコン、液晶プロジェクター、講義用パンフレット、GPS装置、水温計、電気伝導度計、pH計、水質再現カラム、ボトル、岩石
特記事項
室内実験と野外実験を連携して実施する。
申込締切日
平成22年7月16日(金)
お問い合わせ
・お申込み先
所属・氏名: 西条市生活環境部環境衛生課環境計画係・徳増 実
住所: 793-8601 西条市明屋敷164番地
TEL: 0897-52-1221 FAX: 0897-52-1294
e-mail: 


プログラムのテーマと関係する科研費
研究代表者 研究機関 研究種目 課題番号 研究課題名
中野孝教 2006-2009 基盤研究A 18201004 環境同位体トレーサビリティー法を用いた陸域ー淡水域生態系変化の原因解明
2009-2010 挑戦的萌芽 21651012 地質の安定同位体を利用した環境実感指標の開発:愛媛県西条市を例に
これらの科研費についてさらに詳しく知りたい方は、国立情報学研究所の科研費データベースをご覧下さい。

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