台湾における原住民民芸品と博物館表象・文化活動

 筆者は2005.9.8〜9.15にかけて、台湾原住民の博物館表象調査及び原住民民芸品の今日的展開についての調査を実施したので、ここにその概要を報告したい。博物館は台北県八里郷十三行遺跡博物館、台東県台東市国立台湾史前文化博物館に、文化関係施設は、花蓮県秀林郷富世村都魯弯観光文化産業発展協会、同県豊浜郷豊浜村Alik工作室、台東県金峰郷正興村拉湾工作坊などに赴いた。両博物館では、出土遺物と民俗資料などにより、台湾原住民のアイデンティティーを演出していた。また、文化施設では一旦断絶した土器づくりを、各民族のシンボルとして復活させている状況を見ることができた。

[写真1]豊浜郷豊浜村のAlik工作室にてアミ族の伝統的土器作り

[写真2]金峰郷におけるパイワン・ルカイ族の民家にあしらわれた伝統的土器

[写真3]十三行遺跡博物館