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シベリアの東部は北半球で最も寒冷な地域ではあるが、もっとも氷河の発達の悪い地域である。基本的に降水量が少ないことと、夏の温度が高いことがその原因である。とはいえ、標高2000mを越える山脈には氷河が存在する。スンタル・ハイアタ山脈は、ベルホヤンスク山脈の南端に接する山脈で、北極海とオホーツク海の分水嶺である。写真のような小型の氷河が山頂にへばりつくように発達する。(写真と文:白岩孝行) |
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スンタル・ハイアタ山脈の最高峰ムス・ハヤ峰の周囲には比較的大きな氷河が発達する。No.31氷河(左)とNo.29氷河はそれぞれの涵養域が接している谷氷河である。ロシア科学アカデミーでは、1957-59年の国際地球観測年に越冬を含め、この地域の氷河と地形を総合的に調査した。(写真と文:白岩孝行) |
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No.29氷河の表面にはきれいなフォリエーションが見られる。氷河は寒冷氷河であり、表面の数10cmを除き、全層氷点下の温度にあり、底部は基盤岩に凍結している。中央のミデイアル・モレーンの両側にある溝は表面流路であり、寒冷な氷体のためか、ムーランなどで流路が途絶えることはない。(写真と文:白岩孝行) |
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氷河表面には、フォーリエーションと共に、堆積層としての汚れ層が露出する。氷河の下流に弧を向けて発達する様は、氷河中央部での流動が氷河側方部に比べて早いことを示唆している。(写真と文:白岩孝行) |
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左手のNo.29氷河から右手のNo.31氷河には中流部において氷が溢流する。溢流部では、傾斜の急激な変化によって引っ張りの力が働くため、引っ張る方向に直交するクレバスが発達する。(写真と文:白岩孝行) |
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Mo.31氷河の末端部。氷河末端部の前方には、小氷期に形成されたと思われるモレーンが明瞭に認められる。寒冷な地域であるため、モレーンの内部には未だ過去の氷体が残っている。(写真と文:白岩孝行) |