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アレッチ氷河は観光地として名高いユングフラウヨッホの南、エーウィッグ雪原に源をもち、ローヌ谷に南流するアルプス最大の氷河である。氷河の中流域では厚さが900mもあることが知られている。ローヌ谷のフィーシュやメレルからロープウェーで簡単に展望台に上がることができる。(写真と文:白岩孝行) |
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マッターホルンに正対するフィンデルン氷河は、氷河流動の研究で有名な氷河である。世界で初めて氷河の垂直運動が観測され、氷河底面の水の挙動がその原因として着目された。また、氷河の側方にあるラテラル・モレーンでは、埋没した何枚もの古土壌層の炭素14年代から、氷河の詳細な変動史が復元された。(写真と文:白岩孝行) |
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フィンデルン氷河のラテラル・モレーンでは、一部にたいへん固結したティル層が露出している。通常、ロジメント・ティルと呼ばれる固くしまったティルは、上載荷重の大きな氷河の底面部に断片的に堆積するが、氷河の表面近くでも、攻撃斜面のような押しつけの力が強くなるようなところでは堆積する可能性が考えられる。フィンデルン氷河の例は、このような場合と考えている。(写真と文:白岩孝行) |
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レショー氷河は、アルプスの三大北壁として有名なグランドジョラス北壁の直下から始まる氷河である。下流部はシャモニ谷に流下するメール・ド・グラース氷河に直結している。氷河の左岸には不明瞭ながらオージャブが見えている。(写真と文:白岩孝行) |
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レショー氷河の最高の展望台は、氷河の右岸側、約200mほど登ったところにあるクールベルクル小屋。レストラン完備の快適な小屋は、モンタンベールの駅から半日の距離にあり、難しい氷河歩きもなく到達できる。モルゲンロートとアーベントロートのグランドジョラス北壁は一見の価値がある。(写真と文:白岩孝行) |
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ツェルマットを訪れる人たちの多くがゴルナーグラートの展望台を訪れる。ここから良く見えるゴルナー氷河は、スイス・アルプスの最高峰モンテローザに源をもつ巨大な氷河。消耗域の表面にはラクーナ(Lacuna)と呼ばれる水路跡が広がっている。涵養域にはアルプスで最も良く調べられたコル・ニフェティと呼ばれる峠があり、氷河コア掘削と動力学研究が行われている。ここは、アルプスで唯一、氷期の氷サンプルが採取できる可能性のあるところだ。(写真と文:白岩孝行) |
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シャモニの至宝メール・ド・グラース氷河は、アルプスで最も古くから氷河変動の調査が行われてきた氷河のひとつ。アルプスの最高峰モンブラン直下のバレ・ブランシュから流下し、消耗域にはきれいなオージャイブが発達している。涵養域へはミディから、消耗域へはモンタンベールから簡単にアプローチができるので、氷河の全容を観察するにはアルプスで最も適した氷河と言えよう。(写真と文:白岩孝行) |
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スイスのリゾート、サンモリッツのあるエンガディン谷は、乾燥した気候のせいか、アルプスの他の地域よりも空気が澄んでいるように思われる。写真のモルテラッチ氷河は、エンガディン谷ではもっとも良く調べられた氷河で、20世紀における氷河の後退過程が駅から氷河末端までの1時間の散歩で観察できる。後退中の氷河の末端は、なだらかなスロープとなっていることが多く、モルテラッチ氷河も氷河への初めての1歩を記すには最適な場所と言えよう。(写真と文:白岩孝行) |
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最近の数百年間に生じた氷河変動の様子は、ローヌ谷源流のローヌ氷河を描いた絵画で詳細に知ることができる。1779年の11月にこの地を訪れたゲーテは、「It is the most immense that we have ever seen」と言ったそうだが(もちろんドイツ語で)、現在のローヌ氷河は写真でみるようにあまりに小さく、とてもImmenseとは言えない。それでも、氷の洞窟など興味深い施設もあるので、多くの観光客が訪れる名所となっている。(写真と文:白岩孝行) |
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スイスからドイツに流れてライン川に合流するアール川の源流にあるウンターアール氷河は、氷河研究の歴史から見て最も重要な氷河。氷期の存在を主張し、1840年にその仮説を世に問う記念碑的著作Etude sur les glaciersを出版したルイ・アガッシは、氷河の流動メカニズムを調べるため、このウンターアール氷河に「ヌーシャテルの小屋」を作って観測を試みた。(写真と文:白岩孝行) |
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ウンターアール氷河は、スイスの氷河としては珍しく消耗域のかなりの部分を岩屑に覆われている。この氷河は、温暖氷河の典型として、スイス国立工科大学の氷河水理学研究所の研究者によって、氷河流動に関するきわめて多彩かつ詳細な研究が今でも行われている。(写真と文:白岩孝行) |