HOME > トピックス〈研究関連〉一覧:2013年 > 10月4日

地球研がフィリピン政府より第1回「湖の魂賞」を受賞

平成25年10月4日、地球研プロジェクト「東南アジアにおける持続可能な食料供給と健康リスク管理の流域設計」(プロジェクトリーダー:嘉田良平地球研教授)を実施する地球研に対し、フィリピン政府より「湖の魂(“Diwa ng Lawa”)賞」が授与されました。

本賞は、フィリピン大統領直轄機関であるLLDA(ラグナ湖開発公社)長官より授与され、同公社が掲げる「湖の生態系バランスを取り戻そう!」という目標に貢献し、社会的インパクトを与えた活動・組織に対して贈られます。

同プロジェクトはこれまで、フィリピンのラグナ湖の生態系の保全と経済の調和をめざし、大学・自治体・地元関係者と一体となり湖の再生と地域振興に取り組んできました。例えば、大企業による養殖漁業の拡大などによって引き起こされた漁獲量の大幅減少に対し、資源保護区の設定、資源の保全と伝統的な知恵を生かす漁法や生態系保全のための新たな政策づくり等を提案し、試行錯誤の結果、安定収穫に貢献しました。これらの活動が高く評価され、今回第1回目となる本賞の受賞者に選ばれました。

表彰式は10月3日~4日にフィリピンパサイ市にて開催された「ラグナ湖の水質改善・洪水対策に関する緊急会議」において、4日の午前中に執り行われました。

嘉田教授は「関係者を巻き込むしかけを工夫することが重要で、それに苦労したが、努力が認められて嬉しい。活動の成果をできればフィリピン全土に広めたい」と語っています。

 

収穫祭の様子

2013年6月にラグナ州カランバ市で行われた収穫祭の様子

表彰式の様子

2013年10月4日に執り行われた表彰式の様子
(左から二人目がLLDA長官のアコスタ氏。一番右が嘉田教授)