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田中樹准教授・佐々木夕子プロジェクト研究員が
国際開発学会よりポスター発表賞を受賞

平成25年6月8日、地球研プロジェクト「砂漠化をめぐる風と人と土」の田中樹准教授が、国際開発学会より、国際開発研究において独自の意義が認められその優れた業績に対して授与される優秀ポスター発表賞を受賞しました。

この賞は、同日、宇都宮大学にて開催された国際開発学会第14回春季大会における、研究発表課題「作物収量の向上と風食抑制を同時に成立させる砂漠化対処技術とその普及」(共同発表者:田中樹、伊ヶ崎健大(首都大学東京助教))に対して授与されたものです。

西アフリカのサヘル地域で深刻化する砂漠化問題の根本は地域の人々の日常的な生業活動にあるとし、対象地域の社会・生態環境の特徴や人々の暮らしの実態に即した砂漠化対処技術を開発した点が高く評価されました。

また、同大会において、佐々木夕子プロジェクト研究員が、国際開発研究における独自の意義が認められ、今後の研究のさらなる発展を期待して授与される優秀ポスター発表奨励賞を受賞しました。

研究発表課題は「西アフリカ・サヘル地域の村落における社会ネットワーク構造と女性世帯の生存戦略」(共同発表者:佐々木夕子、田中樹)で、西アフリカ・サヘル地域の村落における社会ネットワークの構造を現地における丁寧なフィールド調査により明らかにし、さらに社会ネットワークの中である種隔絶している女性世帯に焦点をあて、彼女たちの置かれている状況や生存戦略を解明した点が高く評価されました。

田中准教授、佐々木研究員は、「これらの研究成果は対象地域の人々とともにつくり上げた技術であり発見です。今回の賞は、その基礎となった在来知を育んできたサヘル地域の人々に向けられたものと理解しています。」と、受賞の喜びを語りました。

受賞した佐々木夕子プロジェクト研究員

受賞した佐々木夕子プロジェクト研究員