HOME > トピックス〈研究関連〉一覧:2012年 > 7月2日(開催案内)

基幹FS「東アジアにおける環境配慮型の成熟社会」第9回研究会

下記の要領で基幹FS「東アジアにおける環境配慮型の成熟社会:社会保障と環境保障の統合」第9回研究会を開催いたします。みなさまのご参加をお待ちしております。

日  時: 2012年7月2日(月)16:00~17:00
場  所: 総合地球環境学研究所 セミナー室3・4 (矢印アクセス
タイトル: 都市のサステイナビリティ評価指標:何をはかるべきなのか
― 環境・経済・社会はトレードオフなのか ―
発表者: 森宏一郎(滋賀大学国際センター)
【要 旨】

都市のサステイナビリティ評価指標の開発にあたっては、次の要件を満たす必要がある。
1.環境・経済・社会の3つの側面を、3つの間の代替性を仮定せず(強い持続可能性:strong sustainabilityの立場を取り)、独立に考慮すること。
2.都市外へのインパクトを考慮すること(特に環境面は必須)。
3.別の対象を評価するための指標を適用するのではなく、最初から都市を評価するための指標(群)を作ること。
4.先進国と発展途上国を区別することなく、どの都市についても同じ指標(群)を用いて、特定の少数の指標の偏った影響を受けずに評価できること。

まず、やや一般的にサステイナビリティとは何かについて簡単にレビューし、若干抽象度の高い議論になるかもしれないが、都市のサステイナビリティという文脈ではどのようなカスタマイズが必要になるかを検討する。

次に、既存のサステイナビリティ指標をレビューし、抽出された要件を満たしているかどうかについて簡潔に整理する。

さらに、具体的に評価指標を決めるとき、指標を用いて評価を与えるときに、どのようなことを考慮しなければならないかについて議論する。合わせて、どのような手法・方法があり得るか、大きな課題は何であるかを示す。

最後に、可能ならば、FS「東アジア成熟社会」の全体像に対して何らかのインプリケーションを考えてみたい。環境、経済、社会保障はどのように連動するのか?トレードオフ関係なのか?補完関係にあるのか?

【問合せ】
高野(竹中)宏平
(総合地球環境学研究所プロジェクト研究員)


総合地球環境学研究所
〒603-8047
京都市北区上賀茂本山457番地4
TEL:075-707-2305
FAX:075-707-2507