第2回「統合的水資源管理のための「水土の知」を設える」プロジェクトセミナー

日  時: 2012年1月10日(火) 13:30-
場  所: 総合地球環境学研究所 セミナー室3・4  ( →アクセス )
主 催: 総合地球環境学研究所「統合的水資源管理のための「水土の知」を設える」プロジェクト
【発表者およびタイトル】

● 報告者1:濱崎宏則 氏(東京大学工学系研究科都市工学専攻特任研究員)

【タイトル】
「統合的水資源管理(IWRM)の概念−事例から考えるIWRMの課題と展開」

【要旨】
本報告は、複雑化してきた統合的水資源管理の概念について、その課題と今後に向けた展開について述べる。具体的には、「どのような要素を統合すべきなのか」という問題意識を念頭に、IWRM概念に関する議論を整理し、その課題を明らかにする。さらにメコン河、琵琶湖淀川流域の事例をふまえながら、IWRMの今後の展開について報告者自身の見解を述べる。

● 報告者2:舩戸修一 氏(静岡文化芸術大学講師)/黒田暁 氏(法政大学研究員)
    ※報告は舩戸氏

【タイトル】
「都市における農業用水の維持管理の現状とそのローカル・ガバナンス形成への課題――東京都日野市の『豊田堀之内用水組合』の事例から――」

【要旨】首都圏郊外では、高度経済成長期以降の「都市化(宅地化)」によって農地が激減し、それに伴い、都市における農業用水路は、管理してきた用水組合が解散し、あるいは用水路の統廃合が進むなど、存続が危ぶまれている。
  こうした中でも日野市の「豊田用水」を管理する「豊田堀之内用水組合」は組合員が減少しつつも、今も用水路の維持管理作業に参加する組合員は多い。また地元の組合員だけでなく、非農家である「市民」も多数参加している。本報告では、こうした「豊田用水」の維持管理をめぐる現状や課題を明らかにし、都市における農業用水路の今後を考える。

【お問い合わせ】
田村うらら(総合地球環境学研究所プロジェクト研究員)
アドレス
総合地球環境学研究所
〒603-8047
京都市北区上賀茂本山457番地4
TEL:075-707-2236
FAX:075-707-2507