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大阪大学グローバルコラボレーションセンターとの共催シンポジウム
遊牧の世界と「ニンジャ」たち
−民主化以降のモンゴルの生存基盤を考える−

日  時: 2011年3月23日(水)、24日(木)
場  所: 千里中央ライフサイエンスセンタービル 千里ルーム(F6) ( アクセス)
主 催: 大阪大学グローバルコラボレーションセンター
共 催: 総合地球環境学研究所
地域研究コンソーシアム(JCAS)
言 語: 日本語・モンゴル語(通訳あり)
【要 旨】
「ニンジャ」とは、自然資源の開発や利用についての法律・規定・政策を無視し、河底の砂金、あるいは、岩石や地下に埋蔵されている金、銅、錫、石炭などの鉱物を掘る人々を指す現地語である。 正式な統計はないが、モンゴルには3万〜10万人の「ニンジャ」がいると言われており、「ニンジャ」の活動範囲はすでにモンゴルの全ての地域に及んでいる。
「ニンジャ」は、モンゴルにおける水源の枯渇、有害物質による汚染などの主因と言われており、「ニンジャ」が再生産されている状況は、環境だけでなく、いずれは、人々の生活をも崩壊させるだろう。
このように非常に危機的な状況にある「ニンジャ」の問題について、日本とモンゴル双方の、実践家と研究者を交えて多様な視点から分析し、その解決策を考える。
【プログラム】
2011年3月22日 【モンゴルの環境と文化:絵・音・語り】
10:00-18:00 モンゴルの環境をテーマにした絵の展示
12:00-14:00 遊牧文化体験(モンゴル食文化の体験及びドキュメンタリー映画の上映)
14:00-15:00 「シャーマンの儀礼」
ガルバダラフ(モンゴル留学生・大阪大学言語文化研究科修士1年生)
15:00-16:00 モンゴル民族楽器による演奏会(馬頭琴)
オユンチョグト(滋賀県立大学地域文化学科研究生)
16:00-18:00 討論:「草原環境とモンゴルの文化・芸術」
思沁夫、ガルバドラフ、オユンチョグト、ダグワドルジ
◆ 22日〜24日まで 同じ会場で環境をテーマにした絵、資料の展示がある。
2011年3月23日 【モンゴルの環境と遊牧民の生存基盤の危機】
10:00-10:10 開会挨拶
栗本英世(大阪大学人間科学研究科教授、グローバルコラボレーションセンターセンター長)
10:10-10:25趣旨説明
思沁夫(大阪大学グローバルコラボレーションセンター特任准教授)
10:25-11:30「ニンジャからニンジャ研究者へ」
G.ムンフエルデネ(モンゴル国立科学技術大学助教)
13:30-14:10「映像を通じて語るニンジャの歴史」
T.ダグワドルジ(GTE Entertainment社長)
14:10-15:30「モンゴル国が直面している環境問題及び環境保護活動について」
G.ダシデムベレル(環境保護NGOモンゴル湖河川保護運動連合代表)
16:00-17:00 討論(座長:思沁夫)
2011年3月24日 【日本とモンゴルにおける国際交流・協力】
10:00-10:45「モンゴルの過放牧による草原劣化」
藤田昇(地球総合環境学研究所客員教授)
10:45-11:30「乾燥化と遊牧民の生存基盤の危機的な状況」
篠田雅人(鳥取大学乾燥地研究センター教授)
13:30-14:30「砂漠化と放牧地の減少」
D.ジュゲドル(モンゴル国立水分気象研究所研究員)
15:00-16:00「モンゴルにおける文化人類学の発展のために」
D.ボムオチル(モンゴル国立大学社会科学学部社会文化人類学科教授・学科長)
16:00-17:00 討論(座長:宮本和久 大阪大学グローバルコラボレーションセンター特任教授)
【お問い合わせ先】
阿部健一
(総合地球環境学研究所 教授)

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