「温暖化するシベリアの自然と人」プロジェクトゼミ

 
日  時: 2011年12月15日(木) 15:00〜16:00
場  所: 総合地球環境学研究所 研究室14セミナースペース (アクセス
発表者: 大島和裕(総合地球環境学研究所プロジェクト研究員)
演  題: レナ川における河川流量の年々変動およびその大気水循環との関係
【概 要】
過去30年間のレナ川における河川流量の年々変動およびその大気循環の関係について調べた。まず大気海解析データを用いて鉛直積算した水蒸気フラックスを算出し、さらに降水量と蒸発散量のデータは使用せずに、大気水収支法に基づき水蒸気フラックスを用いて、降水量と蒸発散量の差(正味降水量)を見積もった。レナ川の年平均流量は流域で積算した正味降水量と強い正相関を示す。正味降水量は2005−2008年に大きな値を示し、これはヤクーツク周辺で幾つかの陸面水循環の変化が観測された期間と一致する。この期間は暖かく、湿った状態であったために、正味降水量が大きかったと示唆される。
【お問い合わせ先】
藤原 潤子
(総合地球環境学研究所 プロジェクト上級研究員)

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