地球研IS
「住民主体の生態系サービスの管理・再生と持続可能な利活用のための、
科学者とステークホルダーの協働から生まれる新たな地域環境知の探索」研究会

地球研IS「住民主体の生態系サービスの管理・再生と持続可能な利活用のための、科学者とステークホルダーの協働から生まれる新たな地域環境知の探索」では、下記の要領で研究会を行います。

みなさまのご参加をお待ちしております。

日  時: 2011年7月21日(木)13:00-16:00
場  所: 総合地球環境学研究所 セミナー室1・2 (矢印アクセス
【要 旨】
世界で同時並行的に顕在化している生物多様性と生態系サービスの劣化や、地域の問題構造に立脚した対策を必要とする気候変動への適応策などの地球環境問題の根本的解決には、地域主導の問題解決を積み上げることを通じてグローバルな課題の解決をはかるボトムアップのアプローチが不可欠です。このISでは、地域の多様なステークホルダーが地球環境学によってもたらされる統合知を取り込み、在来知・生活知と融合させて新しい「地域環境知」をダイナミックに構築していく仕組みの解明を通じて、ステークホルダーが科学知を消化・活用して地球環境問題を解決していく共同管理型社会のあり方を探索するための研究戦略を探っています。地球研のこれまでの研究成果や世界各地の研究者が蓄積してきた知見を知識ユーザーの視点から再整理・評価しつつ、科学者とステークホルダーの相互作用と協働によるコモンズ創生のための知のありかたを解明することを目指した、基幹研究プロジェクトとしての可能性を、研究会における議論を通じて探っていきたいと思います。
【プログラム】
司会進行:湯本貴和(地球研)
13:00〜13:30 趣旨説明 ISの概要
佐藤哲(長野大学)
13:30〜13:40 質疑
13:40〜14:00 コメント1「地球研プロジェクト経験者の視点から・・・ボルネオ島・ランビル国立公園の熱帯林研究の成果と課題」
酒井章子(地球研)
14:00〜14:20 コメント2「レジデント型研究者としての多様な役割の視点から」
菊地直樹(兵庫県立大学・兵庫県立コウノトリの郷公園)
14:20〜14:40 コメント3「地域の中の知識ユーザー・トランスレーター・カタリストとしての視点から」
上村真仁(白保魚湧く海保全協議会・WWFサンゴ礁保護研究センター)
14:40〜15:00 コメント4「地域の知を普遍化する双方向トランスレーター・専門家の視点から」
松田裕之(横浜国立大学)
15:00〜16:00 総合討論(司会:湯本貴和)
【お問合せ】
湯本貴和
(総合地球環境学研究所教授)

総合地球環境学研究所
〒603-8047
京都市北区上賀茂本山457番地4
TEL:075-707-2470
FAX:075-707-2508