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第29回 「人と自然:環境思想セミナー」

農業が環境を破壊するとき―ユーラシア農耕史と環境」プロジェクト(略称:里プロジェクト)では、第29回「人と自然:環境思想セミナー」を下記の通り開催いたします。

  ふるってご参加ください。

詳細チラシはこちら (PDF)です。

テーマ vol.29 「丁寧ということ ― 色と布と語りあう日々」
話し手 : 清水繭子 (染織家)
聞き手 : 鞍田崇 (総合地球環境学研究所上級研究員)
日    時 2010年4月14日(水) 15:00〜17:00 (受付:14:00より)
場    所 総合地球環境学研究所 講演室 ( アクセス)
備  考 申込不要/聴講無料

■概要
季節のうつろいにしたがい、身近な植物を使って染めだされる色。その色を用いて丹念に織りだされる布。染色の原点は、時々に異なる自然の色合いへの感動にあります。このたびのセミナーでは、草木を用いた染めとはどういうものか、自然染料の糸で織られた着物にはどんな魅力があるのか、「作家」としてそれをどう表現しようとされているのか、染織家の清水繭子さんが日々のお仕事の中でお感じのことを率直にうかがっていきます。素材と向き合う中で重ねてこられた清水さんのご経験から、現代生活の中ではともすると忘れがちな、自然に対するまなざしの意味を、「色」という目に見えるかたちで再確認しつつ、いま求められている暮らしの中の「丁寧さ」とはどういうものか、考えていきたいと思います。
*草木を使った簡単な染めの体験ワークショップも予定しています。
■講師プロフィール
清水繭子 SHIMIZU Mayuko 染織家
1972年東京生まれ。1996年大学卒業後、紬織重要無形文化財保持者 志村ふくみ氏に師事。志村ふくみ氏、洋子氏の京都の工房で染織を学ぶ。2000年独立、鎌倉に拠点を移す。植物染料による着物の制作を中心に、染色のワークショップなども 行っている。 [個展] 「『切れ』清水繭子 展」(佐々木倉庫/東京、2004)、「清水繭子 展」(青山 八木/東京、2009)。[主なワークショップ]「草木で染めた和紙で、春を描こう」(NPO法人芸術家と子どもたち、2006)、「染色のはじまり―草木で染めるカラーパレット」(福島県立美術館、2006)、「桜の贈り物―草木で染める横浜の色」(横浜美術館、2008)、「草木で染める、草木を感じる」(アートフォーラムあざみ野、2009)など。

http://mayukoshimizu.jp/

■アクセス
  • 京都市営地下鉄烏丸線「国際会館駅」バスターミナル2番乗り場から、京都バス40系統(京都産業大学ゆき)もしくは50系統(市原ゆき)にて「地球研前」下車スグ(所要時間:約10分)。
  • 叡山電車「京都精華大前」もしくは「二軒茶屋」下車、徒歩10分。
  • 駐車場に限りがありますので、自家用車のご利用はご遠慮ください。
■「人と自然:環境思想セミナー」について
情報化、都市化が進む現代社会では、自然との関わりはもちろん、そもそも自然を感受する感性そのものが失われかねません。それと連動してのことでしょうか、便利になればなるほど、日々の暮らしからはリアリティが希薄になっていくような気すらします。
そんな中、さまざまなジャンルで、新しいまなざしをもって自然からの触発をベースとして活躍する人たちがいます。そんな方々の現在進行形の「思い」を手がかりに、いま求められている自然との関わりの姿を探っていくのが、このセミナーの目的です。わたしたちが特に注目しているのは、日常と感性の力です。日々の生活の中で素朴に感じていることという視点を共有しながら、参加者のみなさんといっしょに等身大の環境問題の意味を吟味していきたいと考えています。
■次回予告
vol.30 「たとえば、とてもきれいなものに包みこまれること」(仮題)
2010.5.21(fri.) 講師:石上純也氏(建築家)
【お問い合わせ先】
鞍田 崇(地球研・上級研究員、環境思想セミナー担当)
〒603-8047  京都市北区上賀茂本山457-4
総合地球環境学研究所
TEL:075-707-2382  FAX:075-707-2508
Email:
人と自然:環境思想セミナーのホームページ

 

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