モンスーンアジアの大気メタンと農業(AMAMA )研究会

地球研FS「モンスーンアジア地域における稲作・畜産活動の大気環境負荷の研究ー宇宙からの人間活動ウォッチング」の研究会を下記の通り開催しますので、どうぞご参集下さい。

日  時: 2010年9月24日(金) 9:30〜14:15
場  所: 総合地球環境学研究所 セミナー室3, 4 (矢印アクセス
【概要】
大気中のメタンは二酸化炭素に次ぐ温室効果気体であり、温暖化に対する効果は、1キログラムあたりでは二酸化炭素の約25倍にもなります。しかしメタンは二酸化炭素と異なり、主として生物活動から発生するために、発生源や挙動はまだよくわかっていません。人間活動からの発生源としては水田と家畜が重要と考えられていますが定量的理解はきわめて不十分です。モンスーンアジア地域の水田や家畜は大きなメタン放出源となっていますが、また同時に作物であるコメはその地域の人々の主食であり、またモンスーン気候と密接な関係があります。本研究では、モンスーンアジア地域における稲作と畜産からのメタン発生量を、衛星観測や現地調査に基づいて推定します。またライフサイクルアセスメント等の手法を活用し、農業の大気環境負荷を定量化します。負荷を低減する方策についてはいくつかの技術的緩和方策が提案されていますが、これらを地域に根付いたものにしてゆくための問題について考えます。
【プログラム】
9:30-10:00 「経緯説明:新生AMAMA を目指して」
林田佐智子(奈良女子大学理学部)
10:00-10:30「食のライフサイクルアセスメント」
天野耕二(立命館大学理工学部)
10:30-10:45 (休憩)
10:45-11:15 「モンスーンアジアの風土とフード」
松本淳(首都大学東京都市環境学部)
11:15-11:45 「水田メタンフラックスネットワーク」
犬伏和之(千葉大学大学院園芸学研究科)
11:45-12:45 (昼食)
12:45-13:15 「モンスーンアジアの水田分布」
竹内渉(東京大学生産技術研究所)
13:15-13:45 「ボトムアップの水田メタン放出インベントリ」
八木一行(農業環境技術研究所)
13:45-14:15「反芻家畜からのメタン放出緩和策」
永西 修(農業・食品産業技術総合研究機構 畜産草地研究所)
【お問い合わせ】
西川麻子 (総合地球環境学研究所研究推進戦略センター)
大学共同利用機関法人 人間文化研究機構
総合地球環境学研究所
〒603-8047 京都市北区上賀茂本山457番地4
TEL:075-707-2454 FAX:075-707-2510