HOME > トピックス〈研究関連〉一覧:2009年 >10月20・22日 (開催案内)

第4回地球研国際シンポジウム
境界のジレンマ
−新しい流域概念の構築に向けて−

日    時: 2009年10月20日(火)−22日(木)
場    所: 総合地球環境学研究所 講演室  アクセス
主    催: 総合地球環境学研究所
言    語: 英語 (日本語同時通訳あり)
参    加: 下記【お問い合わせ】に記載の一般向け電話番号、もしくはメールにお問い合わせください。
【趣  旨】
地球上、本来「水」は境界なくつながっており、いわば、生き物をつなぐ紐帯です。ところが、気象学、水文学、地下水学、海洋学、雪氷学、 など水を対象とした自然科学の諸分野は個別に研究を進めてきました。しかし近年の研究の進展により、水の流れ、 そして水にとけた物質の流れは、この学問上の境界を乗り越えて動いており、陸・海、大気をひとまとまりに扱うことの重要性が、 ますます意識されるようになってきました。
一方で、水を使う人間もまた、国境などさまざまな境界を水の流れの上にもうけてきました。 こういった境界は人間文化の多様性を形づくる求心力でもありますが、不自然な境界が自然のまとまりを分断するとき、地球環境問題が引き起こされ、 また問題への対処を難しくしているとも言えるのです。このような意味において、社会科学でも人為的境界の再考が求められています。
このような問題意識にもとづき、本シンポジウムでは、「水」に対して引かれてきたさまざまな境界線のうち、 特に2つの境界に注目します。ひとつは「地表水と地下水の境界」、もうひとつは、 「陸と海の境界」です。このふたつの境界を巡り自然科学、社会科学の両側面から検討を加えることを目的として次に示す5つのセッションを設けました。
セッション1:地表環境と地下環境―知られざるつながり―
セッション2:陸と海―境界を越えた連続性―
セッション3:人為的境界が引き起こす問題
セッション4:境界を超えた新しい流域マネジメント
セッション5:総合討論
セッション1と2では、主として自然科学の知見にもとづいた地表と地下、陸と海のつながりを話題にします。 セッション3と4では、主として社会科学の知見にもとづき人がつくった境界が引き起こしてきた問題、 およびその解決へ向けた取り組みを話題とします。最後のセッション5 では、従来の 「流域(catchment)」という概念の拡張を通して人為的境界が引き起こす弊害を乗り越える方法、 そのための研究課題を議論します。
プログラムに進む (アブストラクト閲覧可)
【お問い合わせ】
尾形里加 (一般)
TEL:075-707-2152  FAX:075-707-2106
Email:尾形アドレス
大西健夫 (研究関連)
TEL:075-707-2325  FAX:075-707-2508
Email:

 

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