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第25回 「人と自然:環境思想セミナー」

農業が環境を破壊するとき―ユーラシア農耕史と環境」プロジェクト(略称:里プロジェクト)では、第25回「人と自然:環境思想セミナー」を下記の通り開催いたします。

  ふるってご参加ください。

詳細チラシはこちら (PDF)です。

テーマ

風土のなかのうつわ

日    時 10月26日(月)  15:30-17:30
場    所 総合地球環境学研究所 講演室 ( アクセス)
話 し 手 柳原睦夫さん
(陶芸家・大阪芸術大学名誉教授)
聞 き 手 鞍田崇(総合地球環境学研究所上級研究員)
申込不要 聴講無料

【概  要】
20年。いやもっと昔のことかも知れない。
いけばな作家の中川幸夫さんが個展を見にこられた。
しばらく会場を見てまわった後、中川さんは、
そばにあった私の壷の中にスッと手を入れた。
無言であった。
そうして、ゆっくりと手を出しながら、こう言われた。
「手を中に入れるのが怖くなるような
"うつわ"を作ってくださいよ。待っていますから……

そのやりとりがいつも頭のどこかにある。
残念ながら、中川さんに作品を見ていただくことはかなわないが、
なにもない、からっぽの壷の中の暗闇が
ますます私の心をゆさぶるようになってきた。

−柳原睦夫

衣食住シリーズの第3弾は「住」。住まうことに密接にかかわる“うつわ”について、風土とのかかわりとともに、やきものにおけるうつわの意味を、陶芸家の柳原睦夫さんにお話しいただきます。 みなさまのご参加、心よりお待ちしております。
【プロフィール】
柳原睦夫 YANAGIHARA Mutsuo
陶芸家
1934年高知市出身。京都市立美術大学(現京都市立芸術大学)工芸科陶磁器専攻で富本憲吉の指導を受ける。1960年同大学美術専攻科修了の後、たびたび渡米し、活動の場を海外にひろげた。ワシントン大学、アルフレッド大学、スクリプス大学で教鞭をとるほか、「アメリカ・カナダ・南米現代国際工芸展」「韓国陶芸ビエンナーレ」「台湾陶芸トリエンナーレ」等の審査員を歴任し、各地で講演・陶芸指導にあたる。1971年にファエンツァ国際陶芸展に出品し、ラヴェンナ市商工会議所賞受賞、以後国内外の現代陶芸展の常連作家として活躍。ポップアートをはじめとする現代アートと日本古代のやきものから学んだおおらかで自由な精神をベースに、華やかな彩色とユーモラスなフォルムをあわせもつ造形表現を試みる一方で、つねにいまの「うつわ」のあり方を問いかけてきた。
1998年京都市芸術功労賞、2000年京都府文化賞功労賞、2003年日本陶磁協会賞金賞、2005年京都美術文化賞。現在、大阪芸術大学名誉教授、IAC(国際陶芸学会)会員。
【関連企画】
柳原睦夫 彩器展 ―浮き水指―
2009.10.7. (wed) 〜 10.25 (sun)
ギャルリー田澤 河原町店 (河原町通夷川上ル西側 075-231-8198)
http://g-tazawa.com
http://gxtazawa.exblog.jp
¶今後の予定:
第26回/11月18日(水)
「another view」
柴田敏雄さん(写真家)
【お問い合わせ先】
鞍田 崇(地球研・上級研究員、環境思想セミナー担当)
〒603-8047  京都市北区上賀茂本山457-4
総合地球環境学研究所
TEL:075-707-2382  FAX:075-707-2508
Email:
人と自然:環境思想セミナーのホームページ

 

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