循環プログラム定例会

循環プログラムでは定例会を下記の要領で開催いたします。

今回は神戸大学の長野宇規先生にご講演いただくことになっていますので、
プログラム外の方も、興味を持たれましたら是非ご参加下さい。

日  時: 2009年5月27日(水)14:30−15:30
場  所:

総合地球環境学研究所 講演室 (アクセス)

発表者: 長野宇規
(神戸大学大学院農学研究科
食料共生システム学専攻地域共生計画学分野 准教授)
題  目: 「循環は環をつくるのか?」
内  容: 長野先生のご講演+循環一般論議
【発表要旨】
地球研では循環の事例として「風が吹けば桶屋が儲かる」が挙げられることがあるが、この命題は、果たして循環的命題であろうか。
循環という言葉の意味は、調べてみると日本語でも英語でもきわめて曖昧である。「循環」という言葉が使用されている場合でも、突き詰めると「ことの流れ」であるにすぎない場合も多い。また、日本語で「循環」という言葉を地球環境問題に用いる際には、背後に時間空間を超越した 輪廻や業のイメージをなんとなく共有しているように思う。
しかし地球環境問題の切り口のひとつとして循環を標榜し、ましてや海外発信するならば、少なくとも明示的な定義の整理が必要だと強く思う。そういった定義づけを行っていくうえで必要と思われる二つの論点を提起したい。最初の論点は、循環の時間空間的概念である。ついで、循環 に良し悪しがあるのかどうか、という論点である。
【問合せ】
小林 菜花子 (Nakako Kobayashi)

プロジェクト「温暖化するシベリアの自然と人」研究員
総合地球環境学研究所
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FAX:075-707-2513
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