公開シンポジウム
地域住民との研究資源の情報共有化に向けた課題を考える
−現地語とデジタル・メディアを中心として−

日本ナイル・エチオピア学会と総合地球環境学研究所「アラブ社会におけるなりわい生態系の研究−ポスト石油時代に向けて」プロジェクトの共催で公開シンポジウムを開催いたします。
ふるってご参加ください。

詳細(ホームページ)は、こちらです。

日  時: 2009年4月25日(土)  13:00−18:30
会  場: 総合地球環境学研究所 講演室 (アクセス
主  催: 日本ナイル・エチオピア学会
総合地球環境学研究所:
「アラブ社会におけるなりわい生態系の研究−ポスト石油時代に向けて」プロジェクト
聴  講: 無  料
【開催趣旨】

研究活動は、大学もしくは研究所を中心とした閉じた社会体制のなかで行なわれ、それらの成果物である研究成果や研究資源は、論文という限定した形で専門家の世界においてのみ価値を持ち流通するものでしかなかった。その際、地域住民や現地住民とは、単なる研究対象であったり、社会的還元という名で一方的に専門的知識を授ける提供先でしかなかった。現地に開かれ、かつ現地との連携を軸にした形での研究を指向すると、そこでまさに情報共有化が問題となってくる。本シンポジウムでは講演者による個々の事例に基づき、研究者だけでなく、現地住民との間で情報を相互に活用できる場をいかにして創出していくのかを考える。

【講演者、およびコメンテーター】
■講演者
縄田浩志(総合地球環境学研究所)
「乾燥地のマングローブ植林・研究の回顧と展望をアラビア語出版して」

西真如(京都大学)

「開発分野におけるアムハラ語を用いた情報発信」

中村香子(京都大学)

「性・年齢・経験による情報の価値の多様性:サンブルの事例から」

川瀬慈(京都大学)

「アフリカ地域研究における創発的な映像表象の探求」

岩谷洋史(総合地球環境学研究所)

「映像を用いた地域との連携の可能性」

椎野若菜(東京外国語大学)

「Fieldnet:越域的研究者ネットワークづくりをめざして」

湖中真哉(静岡県立大学)

「ヴァーチャル・ミュージアムによる新しいアドボカシー:東アフリカ・マー系文化の事例」

■コメンテーター
高梨克也(京都大学学術情報メディアセンター)
重田眞義(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)

【お問い合わせ先】
第18回日本ナイル・エチオピア学会学術大会事務局

大学共同利用機関法人 人間文化研究機構
〒603-8047 京都市北区上賀茂本山457番地4
総合地球環境学研究所