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第17回地球研市民セミナーが開催されました。

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   2007年3月9日、第17回地球研市民セミナーが開催されました。
 人間による環境改変と感染症の拡大について研究する川端善一郎教授とヒマラヤなど世界各地で自然環境と人の生老病死を調査する奥宮清人助教授が講演しました。
 以下はその要旨です。

「病気もいろいろ〜人の医者、環境の医者」

川端善一郎・奥宮清人

 人体も自然環境も様々な物がつながった世界です。さらに人体と自然環境もつながっています。つながりが切れたときに病気が起きると考えられます。また人為的に作ったつながりが病気を起こす事も考えられます。病気の発生や拡大には人間活動が密接に関わっていると考えられます。これらの視点から、いくつかのつながりの中の病気を紹介します。
 環境の医者は、自然環境におけるつながりを理解し、診断し、修復する人と言えるでしょう。人の医者は人体の中のつながりを理解し、診断し、治療する人と言えるでしょう。しかし、これからは環境の医者も人の医者も、人と自然環境とのつながりの中で起きる病気に注目する事が重要だと思います。この視点に立った研究が地球研における私たちの研究課題です。そこで、本セミナーでは、川端が人間活動と環境改変と野生生物の病気との関連について、奥宮が人間活動と環境改変と人の病気との関連について、いくつかの考え方と事例を紹介します。皆さんと一緒に病気について考えてみたいと思います。
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