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第9回ジャカルタ都市研究会および第59回地球研セミナー

このたび、「メガシティが地球環境に及ぼすインパクト:そのメカニズム解明と未来可能性に向けた都市圏モデルの提案」プロジェクトでは、第59回地球研セミナーを兼ねた、第9回ジャカルタ都市研究会を開催いたします。招聘外国人研究者のヤヒャさんに、インドネシア・ジャカルタのローカル・ノレッジについて語っていただきます。詳細は下述の通りです。

ぜひ、ご参加ください。

日  時: 2011年6月28日(火) 15:00〜17:30
会  場: 総合地球環境学研究所 セミナー室1・2 (アクセス)
題  目: ジャボデタベック(ジャカルタ首都圏)の人々のローカル・ノレッジとその変遷
講  師: ヤヒャ・アンディ・サプトゥラ氏(ブタウィ文化研究所研究員)
* 当日はインドネシア語(日本語の通訳あり)での発表になります
コメンテーター: 松尾大氏(元大阪外国語大学インドネシア語学科教授)
主  催: ・総合地球環境学研究所
「メガシティが地球環境に及ぼすインパクト」プロジェクト
(メガ都市プロジェクト 代表:村松伸)
・京都大学東南アジア研究所GCOEプログラム
「生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点」
京都大学人文科学研究所
□ 発表の概要 * 当日はインドネシア語(日本語通訳あり)による発表になります

ジャボデタベックと呼ばれるインドネシアのジャカルタ首都圏に住むブタウィ人は、自らの規範や慣習を内包した社会を発展させてきました。それはブタウィ人同士や周囲の環境との関係を調整し、生活の安定や秩序をつくり出しています。その中には熟成されたローカル・ノレッジがみられ、助け合い(ゴトン・ロヨン)、川や池の保全、家の建設、集落の防犯、娯楽、精霊との対話など多岐にわたっています。しかし、都市化と開発がブタウィの人々を襲い、移転を余儀なくされ、集落がバラバラになり、ブタウィ社会の根幹が麻痺しようとしています。一方、20世紀末にブタウィのローカル・ノレッジに対する官民の意識が高まり、記録や保全活動、それらを支援する施設の建設が進み、2007年には立法措置もはかられました。このような取り組みは現在も続いています。

□ 講師紹介
Yaha Andi Saputra(ヤヒャ・アンディ・サプトゥラ)氏。インドネシア大学文学部歴史学科卒、現在はジャカルタのブタウィ文化研究所の研究員としてブタウィ文化の研究や教育活動に携わる。作詞や演劇などの多様な文芸活動にも取り組む。著書にUapacara Daur Hidup Adat Betawi(ブタウィの通過儀礼)(Wedatama Widya Sastra, 2008)、Profil Seni Budaya Betawi(ブタウィの文芸)(ジャカルタ観光文化局, 2009)のほか、小中学校の副読本などがある。
□ 参考文献
Tinia Budiati, The Preservation of Betawi Culture and Agriculture in the Condet Area, in “Jakarta-Batavia, Socio-cultural Essays” (ed. by Kees Grijns and Peter J.M. Nas), KITLV Press, Leiden, 2000
松尾大、『バタビアの都市空間と文学、近代インドネシア文学の起源』、大阪外国語大学学術出版委員会、1997
【お問合せ】
松田浩子 | MATSUDA Hiroko
(総合地球環境学研究所 プロジェクト研究員)

総合地球環境学研究所
〒603-8047
京都市北区上賀茂本山457番地4
TEL:075-707-2351 (直通) / 2353
FAX:075-707-2508
甲山 治 | KOZAN Osamu
(京都大学東南アジア研究所准教授)
京都大学東南アジア研究所
〒606-8501
京都市左京区吉田下阿達町46東棟401
TEL:075-753-9652

 

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