行事案内

第23回 地球研セミナー

皆様。
第23回地球研セミナーを以下の日程で行います。
よろしくご参集ください。
grayline

【日時】 2006年1月16日(月)午後3時〜午後5時

【講師】出口康夫(京都大学大学院文学研究科)

【演題】統計学の哲学への招待 

【会場】地球研1階会議室

grayline
【概要】
 「統計学の哲学」と聞いて、皆さんはどのような印象を持たれるでしょうか。
ロートレアモンの「ミシンと雨傘の手術台の上での遭遇」ではありませんが、「統計学」と「哲学」は、奇妙な取り合わせの見本のように思われるかもしれません。統計学は、科学における実験・観察の方法論で、それ自体、数理科学の一つの分野をなしています。
 統計学は、物理学や経済学など現代科学の様々な分野において広く普及しており、統計的分析を経たデータでないと正式の科学的証拠とは見なされないのが現状です。まさに「統計的データにあらずんば、科学的証拠にあらず」。統計学はデータを証拠と化す「仕掛け」として、独占的・特権的な地位を享受しているわけです。さらに統計学は直接・間接にわれわれの生活にも影響を及ぼしています。世論調査・受験偏差値・保険制度・原発のリスク評価・環境問題。これらの全てに統計学は関わっています。また実際の患者を対象に治療の効果を調べる臨床治験も、現代では統計実験として実施されています。まさにユビキタス!
 でもその割には、統計学の「からくり」の中身は案外知られていません。その正体を明らかにすることで、「データが科学的証拠となるとは一体いかなることか」を問うのが、統計学の哲学の大きな課題なのです。

参加希望の方は こちら までお知らせ下さい。

【お問い合わせ先】
地球研セミナー係(市川昌広、河本和明)
大学共同利用機関法人 人間文化研究機構
総合地球環境学研究所
〒602-0878
京都市上京区丸太町通河原町西入高島町335番
地図
tel.075-229-6192
fax.075-229-6150
上に戻る
copyright