超学際的アプローチによる統合型将来シナリオ手法の開発

研究プロジェクトについて

なぜこの研究をするのか

地球環境問題は、科学的に未解決であることや、科学的知見に不確実性が高いことに起因する例が数多くあります。それゆえに、ステークホルダー(利害関係者)の間で資源配分をめぐってトレードオフ(あちらを立てればこちらが立たず)といった状況が起こり、その解決策を考えていく必要があります。その際、一部の政策決定者や科学者だけでなく、幅広いステークホルダーや一般市民も早い段階から加わり、コデザイン(協働企画)、コプロダクション(協働生産)を通じて、科学的知見を形成していくことが解決につながると考えられます(超学際アプローチ)。本コアFSでは、このように専門知、現場知、生活知を様々な手法で統合しながら科学的知見を叙述的なシナリオとして翻訳し、ステークホルダーや一般市民にも分かりやすい形で、「自分事」として捉えていただけるよう、地域社会の将来像として提示していきます。

これからやりたいこと

図 超学際的アプローチによる統合型将来シナリオ手法の考え方

図 超学際的アプローチによる統合型将来シナリオ手法の考え方

別府や箱根など温泉や地下水を資源として依存している地域における水・エネルギー・食料のネクサス(トレードオフなどのつながり)問題を主たる対象とします。そして、その地域に応じた近未来や今世紀末などの気候変動予測も加味した科学的知見を用いた、本手法の開発による地域将来シナリオを提示していきます。また、シナリオの作成過程に人工知能を援用したり、地球研内の他のプロジェクトと連携したりすることで本手法を改善していきます。これ らを通じて、地球研における社会との協働によるシナリオ開発の理論・方法論の確立を図ります。

メンバー

コアFS責任者

氏名所属
馬場 健司東京都市大学環境学部
  1. HOME
  2. 研究プロジェクト
  3. 研究プロジェクト一覧
  4. 予備研究・インキュベーション研究
  5. 超学際的アプローチによる統合型将来シナリオ手法の開発
↑ページトップへ
大学共同利用機関法人 人間文化研究機構
総合地球環境学研究所

〒603-8047 京都市北区上賀茂本山457番地4

Tel.075-707-2100 (代表)  Fax.075-707-2106 (代表)

みんながわかるちきゅうけん