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研究推進戦略センター(Center for Coordination, Promotion and Communication、以下CCPCと称する)は、地球研における領域プログラムや研究プロジェクトの枠を超えて総合地球環境学にかかわる調査・研究を広く行う研究所全体を対象とした研究支援を行っています。また、基幹研究ハブを中心に設計科学的視点からの統合の方法を確立し、基幹研究プロジェクトを立ち上げる事業を展開しています。CCPCには、研究開発部門、研究推進部門、成果公開・広報部門をおき、研究部および管理部と連携しながら多種多様な業務を担っています。2012年度は、事業の拡大にともなう2センター制への移行を視野に入れ、基幹研究ハブの一層の充実、国内外の研究機関との機関間連携の強化を図ります。
組織図および業務内容(クリックで拡大)

総合地球環境学の構築に向けて、地球研で中心的な役割を果たす研究プロジェクトがどのような課題を設定してどのように解明を進めるかは重要な研究課題の1つです。これには地球環境の変動、国内外の学術動向、社会的な要請の「3つの動向」にもとづいて進めることが必要です。CCPCでは、終了プロジェクトおよび進行中の研究プロジェクトの課題や成果を統合しながら、研究所全体としての研究の基本方向と、評価をも含めた実施体制を整えていきます。
このために、まず国内外における地球環境問題に対する社会や研究の動向を調査分析して、地球研の役割や研究プロジェクトのあり方を検証します。また、連携して研究を進める国内外の機関やさまざまな事業との連携を拡大・強化します。
2012年度はGEC(Global Environmental Change)-Japanの活動の一層の充実を目指し、そのための体制強化を図ります。
また、大学院教育を中心に、国内外の関係機関との教育に関する連携の仕組みを整えながら、総合地球環境学の構築の一部をなす教育体系と人材育成のあり方の検討を進めます。
さらに、終了プロジェクトフォローアップ事業として、CR事業、環境と社会/政策勉強会、広域アジアコンソーシアム事業などを進めます。
そして、昨年度まで独立していた基幹研究ハブを本部門と統合し、総合地球環境学の構築の礎を築きます(こちらを参照)。

CCPCでは研究プロジェクトなどの研究を進めるための基盤を整備し維持するとともに、それらの研究基盤を利活用しながら地球環境学に必要な新たな手法の研究開発を進めています。
実験設備を中心とした計測・分析分野では、日本はもとより世界各地で採取された多種多様な試料の分析や解析が行われています。中でも安定同位体やDNAに関する計測・分析はさまざまな分野に共通する情報を提供することから、人間と自然系の相互作用環の解明を進めるための重点的な項目として最先端の分析機器の整備や実験手法の研究開発を行っています。
一方、情報設備を中心とした情報基盤・資源の分野では、情報の蓄積と利活用という観点から総合地球環境学の構築を推進してゆく取り組みが進められています。地球研アーカイブスは地球研の研究成果をはじめとする活動記録を情報資源として蓄積し、利用可能な形で次世代に残す役割を果たします。また、それらの情報資源を実際の研究の場で活用してゆく手法の研究開発も進められています。
計測・分析および情報基盤・資源の各分野による活動や研究開発の成果はデータベースやシンポジウムなどの機会を通じて発信され、全国の大学・研究機関と共同利用されています。
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左:地球研アーカイブスの資料とデータベース |
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研究部とのコミュニケーションを十分図り、地球研の研究プロジェクトの成果をより高次のものへ「編集」したうえで、国際シンポジウム・市民セミナー・地域連携セミナー・ニューズレター・英文叢書など、さまざまな媒体を通じて発信してゆきます。対象は研究者コミュニティに限っていません。小中高校生も含めて広く市民社会にも拡げています。地球研の成果は、一般社会の人に理解されて、初めて価値を持つと考えているからです。
2011年度には、英文叢書を刊行、国際発信力を強化したほか、オープンハウスも始めました。今後もより開かれた研究所を目指します。
地球研が、研究者コミュニティ・一般社会とのコミュニケーションを行うことは、地球研の研究とは何か、を自問することにもなります。コミュニケーションを通じての地球研アイデンティティの確立が部門の目的です。
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写真左:子供環境ポスターをつかったワークショップ(2012年3月) |
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