中国環境問題研究拠点第15回ワークショップ
「中国持続可能な発展と森林保全政策の発展と課題」


話題提供者:劉璨 中国国家林業局森林経済研究センター研究員(教授)

共同主催:龍谷大学政策学会
総合地球環境学研究所中国環境問題研究拠点
人間文化研究機構・連携研究「自然と文化」:中国の環境ガバナンス
日時:2011年11月14日(月) 16:00~18:30
場所:龍谷大学紫英館(6号館)6階会議室(深草キャンパス)

趣旨:
中国の森林保全政策は近代化建設の最も早い段階から取り組んできた環境保全政策の一つであり、特に1980年代以降の急速な経済成長の中で、国が積極的にかわってきた政策とも言える。また、1990年代の後半から中央財政による資金投入が持続的に拡大し、六つの国家重大プロジェクトを中心に西北地域や西南地域及び東北地域等の生態脆弱地域を対象に、これまでにみられなかった規模の保全事業を実施してきた。しかし、森林保全事業の持続可能な発展を実現するには依然として多くの課題を残している。保全活動の傍ら、西部地域の鉱山資源開発による植生破壊や地下水位の低下、耕作放牧地の荒廃など、自然破壊や環境汚染の事件が後を絶たない。またこれまでに重点的に行われてきた植樹事業を、今後は育林事業としていかに健全な森林経営と森林保全の良循環を形成していくかが大きな課題となっている。
本ワークショップでは、これらの国の森林政策に対して数多くの追跡調査やモニタリング調査、政策執行の実態調査を担当してきた話題提供者が、これまでの豊富な情報力と分析能力に基づき、政策の背景と実態問題及び今後の課題について紹介を行う。

*終了後は、劉璨先生を囲んで懇親会を行います。ふるってご参加ください。