2009年10月2日のごあいさつ

列島プロジェクトのみなさま (Bcc. ですべてのメンバーにお送りしています)

昼間は汗ばむほどの日もありますが、すっかり夕暮れが早くなり、秋の陽はつるべ落としとはよくいったものだと、改めて感心しています。 みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

ーー全体集会について

今年は11月28日(土)と29日(日)が全体集会です。来年度は最終年度で総まとめなので、今回の全体集会は、このプロジェクトの着地点をはっきり見極めることになる重大なイベントです。11月13日を〆切に、講演要旨やポスター発表のための原稿を用意していただくことになりますが、その詳細は別メールでお送りいたしますので、とくに岩永さんからのメールにはご注意ください。今回は「出張届の提出について」だけを先行してお知らせいたします。
全体集会にご出席いただける方は、出張届(添付書類)の提出をお願いいたします。プログラムはまた別メールでお知らせいたしますが、28日の午後にスタートし、夕方懇親会、29日の午前中で発表を終了して、午後はコアメンバー会議の予定で、場所は地球研です。提出崎は岩永千晶(yumo-jimu@chikyu.ac.jp) で〆切は10月30日とします。旅費をおだしできない方(京都在住、京都勤務)、あるいはご自身の別経費でご出席の方も、その旨をお知らせください。追って、懇親会の参加・不参加、2日目の昼食の要・不要などをお伺いいたします。

ーーシリーズ本のこと

9月28日に文一総合出版の菊池千尋さんと相談してきました。執筆者、編者ともっと連絡を密にすることをお願いしました。10月は湯本も頑張って、みなさんからお送りいただいた原稿を精読して、シリーズの編集に力を注ぐ所存です。編者の方々とは個別にご相談させていただきます。

ーー霧ヶ峰シンポジウムについて

9月12日と13日に霧ヶ峰シンポを行いました。須賀丈さんや中澤克昭さんにたいへんお世話になって、草原の起源や維持について、長野県で研究されている方々と情報を共有できました(黒ぼく土の人為説を布教して回っている感じですが)。参加していただいたみなさん、さまざまな雑用をしていただいたみなさんに篤くお礼を申し上げます。要旨集はまだ残部がありますので、ご希望の方は岩永千晶(yumo-jimu@chikyu.ac.jp)にご一報ください。

ーー環境史WG研究会ワークショップのこと

9月17日と18日には、第4回環境史WG研究会研究会とワークショップ「生物資源の持続と破綻をわけるもの」を行いました。
議事録は現在校訂中で、できあがりましたら、またHPにアップしますが、そもそも生物資源の持続的利用と資源枯渇とはどのようなパラメータで記述されるのかをはじめに、これまでの重層する環境ガバナンス論以外にも、1)持続的利用をしたい人々(あるいはガバナンス)と、破綻させてもかまわない人々(あるいはガバナンス)との綱引きで、自然再生能力を超えた利用の制限のあるなしが決まるのであろうとか、2)ウチの人たちがウチの人たちのために利用する場合、ウチの人たちがソトの人たちのために利用する場合、ソトの人たちがソトの人たちのために利用する場合などの、誰が誰のためにという観点が重要であろうとか、条件整理に必要な論理の取っ掛かりが議論されています。

ーー映画「こつなぎ」のこと

9月28日東京・京橋の映画美学校での試写会に行ってきました。日本は明治以降、農山村に対して、さまざまな酷い仕打ちをしてきました。地租改正時の入会権の問題もそのひとつで、全国各地で多くの入会権訴訟が生まれました。映画「こつなぎー山を巡る百年物語」は、そのうちの岩手県一戸町小繋集落での入会権訴訟「小繋訴訟」について、当時の貴重なフィルムを使ったドキュメンタリーです。農山村に住む人々の切実な思いを表現した、重い内容をもつ映画なのですが、現在の小繋集落の美しい里山の四季の移り変わりと人々の営みの映像を軸に、1917年の第1回提訴から1973年の第3回最高裁判決までの訴訟の時間的な経緯をうまく織り込みことによって、じんわりと農山村の置かれた立場を問いかけるすばらしい作品になっています。1960年に撮影を開始した3人のジャーナリストの膨大な記録から、かつての東北地方の農山村での人々の生活、50年以上にわたる長く辛い裁判、そして集落内の対立を超えた将来へのまなざしが、半世紀後のいま、生き生きと蘇りました。里山と農山村の現在と将来を考えるひとたちに、ぜひみていただきたい映画です。
東京では来年3月上映予定だそうです。京都でも自主上映会を企画するので、よろしくお願いいたします。

ーー最後に9月の湯本の足跡は、

9月4日 地球研FS企画審査会
9月7日ー10日 「島の未来を考える会」隠岐(島前、島後)訪問
9月12日ー13日 霧ヶ峰シンポジウム
9月17日 地球研運営会議
9月17日ー18日 第4回環境史WG研究会研究会・ワークショップ
9月19日ー23日 家族有志の旅行(佐渡ー庄内ー出羽三山)
9月26日 9月日待ち(町内会で、本来は朝まで飲み明かすという行事)
9月28日 外務省・国際協力局訪問、映画「こつなぎ」試写会(東京)
9月29日 文一総合出版で打ち合わせ、国連大学(渋谷)で里山・里海SGA打ち合わせ(東京)
9月30日 洛北高校・特別講義「森林生態学へのいざない」(京都)


では、みなさまお元気で。11月の全体会議期待しています。

湯本貴和

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Takakazu YUMOTO

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This study is partly supported by Research Project `A new cultural and historical exploration into human-nature relationships in the Japanese archipelago' of the Research Institute for Humanity andNature.
なお本研究は総合地球環境学研究所プロジェクト"日本列島における人間−自然相互関係の歴史的・文化的検討"の補助を受けている.

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