2008年11月4日のご挨拶(湯本より)
列島プロジェクトメンバーの皆様(Bcc:ですべての方にお送りしています)
北海道班シンポのご報告とサハリン・沿海州班の国際シンポのお知らせーーー
総合地球環境学研究所「列島プロジェクト」・北海道開拓記念館/共催事業
フォーラム「海・森・人―北海道の文化としての資源利用を考える―」
日 時/2008年10月18日(土) 10:00〜16:00
会 場/開拓記念館・講堂
35名ほどの熱心な参加者で、右代啓視さんの司会で、麓慎一さん、中野泰さ ん、三浦泰之さん、田島佳也さんのご発表を聞いたのちの総合討論でした。北 海道の魚付き林と森林保全の歴史的検討、スケソウダラの持続的漁業など、こ のプロジェクトの趣旨にまことに適った重要な成果として、まとまりつつある という手応えを感じました。
国際シンポジウム開催予定
サハリン・沿海州班国際シンポジウム『環日本海北部地域の後期更新世におけ る人類生態系の構造変動』
日時: 2008年11月22日(土),23日(日)
会場: 東京大学本郷キャンパス法文2号館1番大教室
※事前申し込み・参加費は不要です。
2008年度全体集会のことーーー
来月の12月6〜7日は列島プロジェクトの全体集会を予定しております。
今回の目標は、シリーズ本作成を通じて、ひとと自然の関係史を議論することです。
今回の発表会ではこれまでのように地域班に偏重したプログラムではなく、以 下の4点に重点を置いています。
- 主に手法班による日本列島全体にわたる比較と検討
- 古人骨班による古人骨GISマップ(縄文・江戸時代)
- 古生態班による最終氷期最盛期の植生マップ(最終氷期最盛期)
- 各種植物種のハプロタイプマップ(現生植物)
- 哺乳類分布の変遷マップ(縄文〜現代)
- 地域班ではなく各巻構成に基づいた発表
- 環境史ワーキンググループによる環境史年表を用いた資源枯渇と克服の歴史を検討
- 湯本によるプロジェクト全体に関わる概念検討の中間報告
を軸に議論と理解を深めたいと考えています。
全体集会にあわせましていくつか、みなさまにお願いしていたことがございました。
各巻の編集責任者のみなさまへお願い
お願い:各編集巻での各章の概要+それぞれのキーワードのとりまとめ
締め切り:2008年11月21日(金)
提出先:村上(mura@chikyu.ac.jp)
各章の執筆者のみなさまへお願い
お願い:概要を200字程度(コラムは100字)+キーワード3つを編集責任者の 方にお送りください
締め切り:2008年11月21日(金)より前.各編者から別途連絡があるはずです
提出先:各巻編者
手法班班長のみなさまへお願い
お願い:発表内容の要旨を添付の書式(添付3)に従ってご提出ください。
締め切り:2008年11月21日(金)
提出先:村上(mura@chikyu.ac.jp)
ポスター発表
お願い:ポスター発表を希望される方はポスター要旨をお送りください。
締め切り:2008年11月21日(金)
提出先:川瀬(kawadai@chikyu.ac.jp)
出張届の提出について
お願い:全体会議にご出席いただける方には、出張届のご提出をお願いいたします。
締め切り:2008年11月7日(金)
提出先:高橋(keikotk@chikyu.ac.jp)
備考:旅費をお出しできない方(京都市内在住or勤務)、ご自身の経費でご出 席の方も、ご出席の場合はその旨と、懇親会の参加・不参加、2日目の昼食の 要・不要をご連絡ください。
以上の様式は下記のURLに格納しておりますのでご覧ください。
https://www3.chikyu.ac.jp/retto/naibu/zentai2008.htm
限定ページへの入場にはアカウントとパスワードが必要になりますので、本メ イルの末尾のご案内をご覧ください。
また、別途リマインダーのメイルを送らせていただきます。
環境史WGのこと
10月20日に地球研研究室において、環境史WGの打ち合わせを行いました。
まずは、お忙しい中集まっていただいた担当者のみなさまにはお礼申し上げます。
環境史年表を作るにあたって時空間スケ−ルや各班特有の切り口と普遍的な切 り口などの問題が認識されました。
- 各班には特有の切り口がある.
年表とは本来generalなものではあるが、全体史、通史はあまりに膨大なの で、今回はとくに各巻(各班)が特定のテーマをもってまとめる。
- すべての巻で取り扱うべき基盤データ
気候や植生の変遷、とくに地域特異的なボーリングコアデータ、動物相の変 遷、災害史、
人口や世帯数、山林・田畑の面積などの変遷、
社会・経済システムの変化、注目すべき技術革新の導入期など
- それぞれの巻で取り扱うべきデータ
たとえば、
草と原巻:牛馬、火山活動、草原の草の利用形態、阿蘇氏の年表、草原の面 積、観光客数、植林・新田開発、災害
里と林巻:薪炭林面積、炭・薪の生産量、商品作物の導入史、禿山の歴史(件 数・場所)
海と島巻:水族・海産生物資源(海棲哺乳類・ジュゴン・ラッコ・ナマコ・ヤ コウガイ・コンブ・ニシンなど)の捕獲量、マングローブ・魚付林の面積と分 布、災害
山と森巻:森林地図、植物種の分布と利用形態、牛馬の個体数、地形発達史、 乱伐による森林面積の変化、伐採量の変化、観光客数、植林・新田開発、コウ ゾ・ウルシなどの植林、主要果樹の導入史
これらはデータとして利用可能かどうかは考えず、ブレーンストーミングとし て羅列した項目です。
最初から最後まで同じような詳細なデータを記述していこうとすると膨大な仕 事量が必要となります。
まずは現在までに利用可能となっている既存のデータを利用しつつ、必要とあ らば随時よい方法を探っていこうと思います。
- 個別資料をケーススタディーとして年表化する
- 繰り返される現象に対して各時代各地域の人々がなにをどう行ってきたのか
- 一覧性:一目でわかる形に収める
- 資源の枯渇と克服の歴史を資料として裏付けられるのか
- 法律,法制度,考え方の歴史,税制史,開発史,基地問題,行政によるトッ プダウンがどれほど有効か,争論(人と人、共同体と共同体のコンフリクト)
- 適切な策(政策・技術革新の導入など)によって生産性や石高は高くなったのか
- 地域の需給バランスがとれていたのか
WGで確認されたことは、繰り返される生物資源の枯渇と克服の歴史に迫ろうと いうものです。
またI-TUNEという独自のITツール利用の可否を検討してみましたが、一度ため しに使ってみたいという声が大多数でした。この環境史WGは、12月の全体集 会直前にもう一度行い、その内容は全体集会の折に、現段階で言える範囲で、 内容と方向性を発表していただこうと思っております。
最後の先月の湯本の足跡は、
10月9〜10日 岩手県一戸町 御所野遺跡で小学生にクリの苗木づくりを指導
10月13〜15日 沖縄県竹富町 竹富島で種子取祭の準備の見学と国際シンポの 打ち合わせ
10月16〜17日 韓国・大田市 韓国生態学会の招待講演
10月18〜19日 北海道札幌市 北海道班フォーラム参加
10月20日 地球研 環境史年表WG
10月22~24日 地球研 国際シンポジウム「島の未来可能性」オーガナイザー&発表
10月24~27日 鹿児島県屋久島町 国際シンポ参加の外国人3名を屋久島にご案内
10月28日~11月1日 韓国・木浦大学島嶼文化研究所25周年記念国際シンポ参加
(30日は珍島見学http://plaza.rakuten.co.jp/keiko54316、安渓さんとすれ違い)
これからさらに冷え込むことと思いますのでお体にはお気をつけください。
では失礼します
湯本貴和
<以下は毎回お知らせしている備忘情報です>
<各班の動向について>
各班のお知らせを随時webや本メイルでお知らせしたいと思いますので,
各班の動向を辻野までお知らせください.
<アクセス制限ページ>
列島プロジェクトではアクセス制限ページ設定しております.
制限ページへの入り方は
列島プロHPのトップページ↓の最下段にある,
http://www.chikyu.ac.jp/retto/index.htm
「プロジェクトメンバ向け資料」↓から入ることができます.
https://www3.chikyu.ac.jp/retto/naibu/index.htm
そこで
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を入力していただけましたら制限ページに入ることができます
<出版物・業績関連>
論文などは受理された段階で辻野までお知らせください.
さらに,ページが入って印刷された段階で再度お知らせください.
謝辞へは以下の一文を加えていただけましたら幸いです.
This study is partly supported by Research Project `A new cultural and historical exploration into human-nature relationships in the Japanese archipelago' of the Research Institute for Humanity andNature.
なお本研究は総合地球環境学研究所プロジェクト"日本列島における人間−自然相互関係の歴史的・文化的検討"の補助を受けている.
<情報更新など>
所属の変更などがございましたら高橋まで随時お知らせください.