8月の猛暑はここ京都でも厳しく、日中暑いかと思えば夕立が来るという日が続きました。9月になってからは 涼しくなりましたが、天候は不安定です。「夕立は馬の背を分けて降る」といいますが、各地のゲリラ的集中豪雨は、ほとんど一市町村の範囲でとどまって隣にいけば何ともないというパタンをしめすようです。みなさんのお住まいの場所はいかがでしょうか?被害を受けられた方には、お見舞いを申し上げます。
先月中は夏休みでもあり、各地域班で講演会・シンポジウムを開いてきただき、わたしが年度当初にお願いした「広く市民のみなさんに成果を公開していただきたい」という希望を実現していただきましたことを深く感謝いたします。
サハリン・沿海州班では、北海道幕別町の忠類ナウマンゾウ記念館で「忠類にはナウマンゾウとマンモスゾウがいた!」と題する特別展と講演会、さらに発掘現場の観察会が催されました。ここでは、北海道初のゾウの足跡化石ではなかろうかというものが発見されて、新聞でも何回も報道されました。
近畿班では、「民家が語る里山の価値」と題したシンポジウムを丹後半島の宮津市で開催しました。近畿班が行った古民家解体の新データをもとにした「民家は里山の雑木林だった」という結論とともに、地域資源活用や山村と都市住民の交流の可能性について議論する場として、有意義な集まりになったと思います。
9月13−15日には九州班の公開シンポジウム「阿蘇・くじゅうの草原の歴史と未来をさぐる」とワークショップ(国立阿蘇青少年交流の家)、10月18日には北海道班のフォーラム「海・森・人ー北海道の文化としての資源を考える」(北海道開拓記念館)が企画されています。また少し先ですが、来年2月には奄美・沖縄班の成果を中心とした地球研・地域セミナー「やんばるの自然とくらし(仮)」(沖縄県名護市)、3月には恒例になっている中部班の秋山(栄村)での現地報告会が予定されています。
それぞれの開催にご尽力いただいた(これからご尽力いただく)メンバーのみなさん、また共催・後援などをお願いした諸団体の関係者の方々に篤くお礼を申し上げます。
わたしはというと、7月おわりから股旅生活で、
7月26日 地球研にてプロジェクト出版会議(シリーズ本の内容検討、後述)
7月27日 NPO森林再生支援センター総会・シンポジウム「かしこい植樹・かしこい市民」(京都)
7月28日 沖縄大学・第7回環境文化論講座「生物と文化の多様性はなぜ大切か」(那覇)
7月29日 米軍ヘリポート反対市民の会講演会「動物と森と人の未来」(沖縄県東村)
8月4日 科学技術展望懇談会「生物多様性はなぜ重要か」(東京、帝国ホテルタワービル)
8月7日 地球研にて「地球環境学事典」編集代表者会議
8月10日 ナウマンゾウ発掘40周年記念講演会「巨大ほ乳類と人間ーゾウのいた自然とは?」(北海道幕別町)
8月12ー17日 自主参加の家族旅行、境港・妖怪ロードー出雲大社ー石見銀山ー三徳山投入堂(車を1000kmひとりで運転)
8月18日 WWFJ自然保護委員会(東京)
8月20-21日 御所野遺跡植生復元委員会(岩手県一戸町)、30名あまりの小中学校の校長先生やボランティアの方々に「縄文里山」とはなにか、いかに植生復元するかという説明
8月23日 プロジェクトシンポ「民家が語る里山の価値」総括コメント(京都府宮津市)
8月24日 屋久島野外博物館構想10周年シンポジウム・基調講演「屋久島野外博物館の10年」(鹿児島県屋久島町)
8月27日 南あわじ市女性農業教室広義「身近な「食」を通し生活環境を考える」(兵庫県南あわじ市)
という支離滅裂なスケジュールでした。27日に帰宅したときにはもうばてばてで、8月末におこなわれた中部班の合宿はドタキャンしてしまいました。
(中部班は昨年度末に行った公開現地報告会の内容を報告書にまとめてくださいました
https://www3.chikyu.ac.jp/retto/naibu/wg/0803akiyamahoukokukaihoukokushuu.pdf(8.89Mb,pdfファイル)
奄美・沖縄班は月末の合宿で、これまでの聞き書きをまとめて出版していただく相談をしていただいているようです)
シリーズ本のことーーー
去る7月26日(土)に地球研で催されたの列島プロシリーズ本企画についての第1回編集会議議事録などに目を通していただけましたでしょうか?以下のページにアップロードしてあります。
https://www3.chikyu.ac.jp/retto/naibu/rettobooks.htm
基本的な線では、合意が得られたと理解しておりますが、なかみの充実についてはもちろんこれからで、みなさまの積極的なご協力をお願いいたします。
環境史WGのことーーー
編集会議においても話題に上っていた環境史年表ワーキンググループを設けるお話ですが,8月20日を目処に担当者を各地域班から選出していただくことになっておりました。だいたいメンバーがそろい、現在古生態班からスーパーバイザー的な担当者を選んでもらっております。各地域班から以下のような方々が推薦されています。
北海道班 田島佳也班長(!)
東北班 三戸幸久さん
中部班 寺島宏貴さん
近畿班 堀内美緒さん
九州班 ?
奄美・沖縄班 蛯原一平さん
技術的なサポートとして、地球研研究推進戦略センターの関野樹さんにも参加をお願いしています。基本的には、人間文化研究機構で開発中のGISに対応するような、電子化された「時間軸統合システム」をベースに考えています。このうち何人かは9月半ばの阿蘇シンポの折に顔をあわすと思いますが,9月下旬にあらためて京都に集合して議論したいと思っております。もちろんそれらに先駆けてメイルでも方針を議論していきたいと思います。(田島先生、もうすこし若くて、コンピュータのわかる方をご推薦いただけないでしょうか?)
出張届などをお早めに出していただけるようにお願いしておりましたが,皆さまのご協力で何とか無事乗り切れそうで地球研スタッフ達は胸をなでおろしています.ご協力ありがとうございました.これからもよろしくお願いします。 では、みなさま、気候の変わる時期ですので、お風邪など召されぬよう。
湯本貴和
<以下は毎回お知らせしている備忘情報です>